元NHKアナ フジのコンプラ策受けNHK時代の改革を回顧「最初にやろうとしたことが、まず現場に...」

2025年5月5日(月)19時24分 スポーツニッポン

 元NHKアナウンサーでジャーナリストの堀潤氏(47)が5日、TOKYO MX「堀潤Live Junction」(月〜金曜後6・00)に生出演し、フジテレビが公表した再生・改革に向けた具体策を受けて、NHK時代の経験を語った。

 元アナウンサーの女性が元タレント中居正広氏から受けた性暴力被害の事案について、フジ・メディア・ホールディングス(HD)金光修社長、フジテレビ清水賢治社長は先月30日、総務省を訪れてコンプライアンスの強化策を報告した。再生、改革に向けた具体案は8項目あり、人権コンプライアンス意識向上・体制強化と、ガバナンス改革・組織改革と2つの軸に分かれている。

 堀氏は「かつてNHKでもの凄く不祥事が吹き荒れた時の社内改革はどうだったかなって」と、NHK在籍時代に発覚した数々の不祥事と、局の対策について回顧した。同局は00年代、職員による番組制作費着服、不正な会計処理など数々の問題が発覚。外部から会長を招き、組織改革に着手した。

 堀氏はその後の局の対応について、「非常にシンプルだったのが、“みんなが自分が思っていることをちゃんと思うまま実行できるような透明性と風通しの良さを作りましょう”だった」と説明。「だから、ガバナンスがダメだということで外部から会長が来て、最初にやろうとしたことが、まず現場に来て、“みんなどう思ってるの?”って聞いてくれたことが凄くうれしかった」と振り返った。

 組織改革については、「いろんなセクションの壁を取っ払って、セクションには君臨している“王”みたいなのがいたんですけど、セクションを取っ払ったことで、その王の権力がどんどん弱まって、そこから権力が現場に落ちてきた」と説明。「そこから(改革が)始まったという感じが、当時を振り返るとある」と述べた。

 こうした経験を踏まえ、フジテレビの今後について「ガバナンス改革もそうだし、コンプラ意識の改革も、どれだけ透明性、風通しの良さを作っていけるか」と見通しを語った。

スポーツニッポン

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