ダメだ!その音は、おっさんを少年に戻してしまう…「ガンダムジークアクス」ネットをザワつかせた演出が、懐かしすぎる
2025年5月7日(水)22時0分 ABEMA TIMES

4月より放送がスタートしたアニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」第2話では、たった一音で「ガンダムの世界に入った」と感じさせる演出があった。それは、サブタイトル「白いガンダム」が表示された瞬間に鳴った効果音、「てててーん、てててん!」だ。
【映像】おっさんも少年に戻ってしまう“あの音”(3分48秒ごろ〜)
この音に思わず反応してしまった視聴者も少なくないだろう。1979年放送のアニメ「機動戦士ガンダム」で、毎話サブタイトルとともに流れていたあの効果音だ。当時の雰囲気そのまま完全再現されていた。
「テロップ+SE+サブタイトルコール」という非常にシンプルな演出。それだけなのに、一気に空気を持っていかれたような感覚が残る。なぜこれほどまでに響くのか。その理由は、“刷り込み”にあるのかもしれない。
ファーストガンダムをリアルタイムや再放送、配信などで何十話と観てきた視聴者にとって、「てててーん、てててん!」はサブタイトルの定番ジングル。聴覚で条件反射のように記憶を呼び出す“記号”として身体に刻み込まれているのだ。
画面は今風にアップデートされていても、耳に届いたその瞬間に、感情だけが1979年に戻される。今回のサブタイトルは「白いガンダム」であるにもかかわらず、そこに流れるのは46年前の“ガンダムの音”。そのギャップも含め、作品の空気を一気に特別なものにしてしまった。
演出的にはごく短いものだが、それでも十分すぎるインパクトを残したのは、「ガンダム」というシリーズにおける“音の記憶”の強さを物語っている。
若いファンのなかにはこの音に何のひっかかりもない人もいるだろう。だが、長年ガンダムとともに育ってきたファンにとっては、この「てててーん、てててん!」だけで少年時代に戻れてしまう。たった一音で46年前にタイムスリップした気になってしまう、まさにガンダムというブランドの演出力を見せつけられた瞬間だった。
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、1979年から続く「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作。宇宙に浮かぶスペースコロニーで平穏に暮らす女子高校生のアマテ・ユズリハが、少女ニャアンとの出会いにより、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語だ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなど手がけるスタジオカラーとサンライズの共同制作が話題を呼び、テレビシリーズに先駆けて今年1月に公開された劇場版は、興行収入30億円を超える大ヒットを記録した。
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