墓園に流れる「時の流れに身をまかせ」…テレサ・テンさん没後30年の追悼音楽会、台湾で開催

2025年5月8日(木)18時52分 読売新聞

テレサ・テンさんが眠る墓園には中国のファンからも花束が贈られた(8日、台湾北部・新北市で)=園田将嗣撮影

 【台北=園田将嗣】台湾出身の歌手、テレサ・テンさんが急逝して30年となった8日、テレサさんが眠る北部・新北市の墓園で「追悼音楽会」が開かれ、遺族やファンが思い出を語り合った。

 この日はテレサさんの二人の実兄のほか、香港などで活躍していたテレサさんの日本デビューに尽力した、元レコード会社社長の舟木稔さん(91)、台湾や日本、マレーシアなどのファンが集まった。楽団がテレサさんの「時の流れに身をまかせ」などを演奏し、皆で中国語の代表曲「月亮代表我的心」を合唱してテレサさんをしのんだ。

 墓の周りには、音楽会に参加できなかった中国などのファンから多くの花束やメッセージが飾られ、テレサさんの顔写真をプリントしたTシャツを着た人の姿も見られた。

 テレサさんが滞在した香港やパリで家政婦を務めた香港在住の張金美さん(65)は、「彼女は礼儀正しく、優しい人だった。私の心を照らす永遠の存在です」と懐かしんだ。

 中学生の頃にテレサさんの歌を聞いてからファンになり、今年初めて墓参したという韓国在住で中国黒竜江省出身の大学院生、周宗旭さん(27)は「歌声が素晴らしく、今も生きていたならば、中国の人たちのために歌ってほしかった」と話した。

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