『28年後...』ダニー・ボイル監督が通告―「これは新たな始まりだ」日本版予告&特別映像解禁
2025年5月9日(金)8時0分 クランクイン!
本作は、アカデミー賞監督ダニー・ボイルとアカデミー賞ノミネートの脚本家アレックス・ガーランドがタッグを組み、徹底したリアリティーと臨場感を追求して描いた<人間>と<感染者>の命がけのサバイバル・スリラー。超自然的な生き返った死体<ゾンビ>ではなく、ウイルスに感染して凶暴化した<生きる人間>たちの物語を描く。
特別映像では、人類が世界的パンデミックを経験した今、ボイル監督とガーランドが本作で描かれる“28年後の世界”が絵空事ではないことを警告する姿が映し出される。
リアルな内戦とその恐怖を描いた映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が世界中で話題を呼び、アカデミー賞にもノミネートされたガーランドは、本作の制作を振り返り、「まず話し合ったのは、“28年後”の意味だ。もしイギリスで感染が続いていたら世界はどう対応するだろうか?イギリスは隔離され見捨てられるか?彼ら(凶暴化した感染者)が28年も生き延びたら国はどうなるだろうか?」と<現実に起こり得るパンデミックの恐怖>を描いたことを明かす。
ボイル監督は「『28年後...』では、壊滅した国のその後を描いた」と語っており、「生き残りの島は潮の満ち引きで外界から守られているが、電気や燃料の供給が途絶え、さまざまな道具が使用不可に。遠く離れた本土は希望と恐怖の場所になった」と、リアリティーを追求した世界観を解説した。
そんな恐ろしい28年後の世界を舞台に<人間たち>の命がけのサバイバルを描く本作について、「人々を震え上がらせる映像にした。以前よりも刺激的な映像が求められていると感じる。目指したのは息苦しくなる強烈さだ」とボイル監督。そして「これは新たな始まりだ」と、その恐ろしさを全世界に“警告”している。
日本版本予告では、イギリスの作家ジョゼフ・ラドヤード・キップリングが書いた詩「ブーツ」の朗読が呪文のように鳴り響く中、恐ろしい28年後の世界で生きるわずかな<人間たち>の鬼気迫るサバイバルが繰り広げられている。
日本版ポスターには、暗い赤色で描かれた無数の骸骨が出現。「人間が、人間ではなくなる」というキャッチコピーが添えられ、恐ろしい“28年後”の物語を印象付けたビジュアルとなっている。
さらに新場面写真は、ミーとその息子のスパイクが、感染者の潜む危険な森の中を弓矢を構えて恐る恐る進む姿を映した臨場感あふれる1枚と、スパイクの母親アイラがぼうぜんと立ちすくむ様子が映し出された1枚が解禁。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(エピソード9)』や『フリー・ガイ』に出演したジョディ・カマー演じるアイラと、感染を逃れて生きるケルソン博士(レイフ・ファインズ)の姿が登場しており、彼らに襲い掛かる不穏な物語を予感させている。
映画『28年後...』は、6月20日より全国公開。