コメ流通専門家 コメ価格17週連続上昇に「5月下旬~6月中旬までに5キロ3000円台に下がる可能性」

2025年5月9日(金)10時24分 スポーツニッポン

 コメの流通に詳しい流通経済研究所首席研究員の折笠俊輔氏が9日、フジテレビの情報番組「サン!シャイン」(月〜金曜前8・14)に出演。石破茂首相が7日、自民党の小野寺五典政調会長と首相官邸で会談し、政府備蓄米の放出後もコメ価格が下がらない問題について、党として対策をまとめるよう指示したことに言及した。

 農林水産省は7日、4月21〜27日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が前週より13円高い4233円だったと発表した。

 17週連続の値上がりで過去最高値を更新し、前年同期(2088円)と比べて2倍超の高騰が続いている。

 政府が3月に放出した備蓄米が期待されたようには店頭に行き渡らず、放出効果は依然として限定的な状況。備蓄米を巡っては、全国農業協同組合連合会(JA全農)が放出分の約94%を落札した。JA全農が落札した備蓄米約19万9000トンのうち、5月1日時点で卸売業者に出荷したのは29%(約5万7000トン)にとどまった。

 折笠氏は、「この値段になっている理由は結局、業界全体の不安感もかなりありまして、あとはもうコメ不足を今後防いでいくというところでは、今まで価格安定化の目的で生産量を調整してきたんですけど、全力でコメをつくる。やっぱり足りてないんですよ、ベースとして。いかにコメをしっかりつくったうえで、しっかり流通の方とかに補助金なんかをつけるなどして、つくる方をしっかりつくらせるということをやらないと」と自身の見解を述べた。

 今後のコメ価格については「5月下旬から6月中旬までには5キロ3000円台に下がる可能性」と見通しに語った。

スポーツニッポン

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