玄米生活を続けたら貧血に。そこでレバーを食べ続けたらコレステロール値に異常が。悩んだ末、スーパーで見つけたのは…

2025年5月16日(金)12時30分 婦人公論.jp


簡単で栄養満点だから、と玄米ご飯を毎日食べていたら…(写真:stock.adobe.com)

時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは兵庫県の60代の方からのお便り。簡単で栄養満点だから…と玄米ご飯を毎日食べていたら、健康診断の数値が良くなったまでは良かったけれど、そのうち疲れやすくなってきて——。

* * * * * * *

玄米レバー食


栄養満点と聞いて、ずっと興味があった玄米。味の評判がいまひとつで二の足を踏んでいたのだが、3年前に思い切って炊いてみた。初めての玄米は、ぷちぷちとした歯ごたえが楽しく、たいそう気に入った。

炊き込みご飯にすると冷めても美味しい。お弁当にも朝食にも重宝する。簡単で栄養豊富とあって毎日食べていると、職場の健康診断の数値が改善。私は気をよくして、ますます玄米生活に励んだ。

ところがそのうち、何となく疲れやすさを感じるように。ちょっと歩いただけで妙に息が切れ、健康診断では貧血の数値が出た。食生活で変えた点といえば玄米だけだが、栄養満点ではなかったのか? 驚いてあれこれ調べると、玄米に含まれる「フィチン酸」という物質に、鉄分を体外に排出してしまう働きがあることを知った。

ならば、ほかの食品で補えばいい。私は鉄分が豊富なことで知られるレバーを選んだ。鶏レバーに豚レバー、それに飽きると牛レバーと、毎日レバーを食べ続けた。気づけば疲れやすさが消え、私は診断を楽しみに、玄米レバー生活に邁進した。

半年後、待ちに待った健康診断。ところがまたしても「再検査」の通知が。不審に思い、数値を確かめて私は驚愕した。コレステロール値が異常に高くなっていたのだ。レバー食の副産物に違いない。極端から極端へ走る食事に、体が悲鳴を上げたのだった。

しかし、レバーをやめたら鉄分はどうやって摂ればいいのだろう……。悩みながらスーパーをうろついていると、飲料コーナーで「鉄分」の文字が目に飛び込んできた。

なんのことはない、牛乳やジュース、ヨーグルトなど、「鉄分強化」を謳う食品はいくらもあったのだ。どうして今まで気づかなかったのか。関心がないと情報が入ってこないのだろう。いつも同じ食材をパッとカゴに入れて買い物を終える習慣もよくなかった。

それから、レバーとは距離を取った鉄分強化生活が始まった。半年後、無事に貧血は改善。つくづく、食べ物はこんなにも体に直結しているのかと感じ入った。

家族に食事を作っていた頃は栄養バランスに気を配っていたが、自分一人となると、安さや簡単さばかり重視する。誰も文句を言う人がいないから、毎食すっかり満足してしまっていたのだ。食品とうまくつき合いながら、100歳まで歩ける体を保ちたい。

※婦人公論では「読者のひろば」への投稿を随時募集しています。
投稿はこちら

※WEBオリジナル投稿欄「せきららカフェ」がスタート!各テーマで投稿募集中です
投稿はこちら

婦人公論.jp

「玄米」をもっと詳しく

「玄米」のニュース

「玄米」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ