ハリウッドへの皮肉たっぷり!?『アナと世界の終わり』学食ミュージカルシーン
2019年5月20日(月)12時0分 シネマカフェ
主人公アナが軽快なリズムに乗って歌っている後ろで、まさにゾンビパンデミックが起きているのに気づかない、という本編映像が解禁されるや、瞬く間に拡散され話題となった本作。今回、鬱屈した日々を過ごす“負け組”高校生たちが歌って踊って暴れまくる青春ゾンビミュージカルから到着したのは、食堂を舞台にした息のあったダンスパフォーマンスが魅力の楽曲「Hollywood Ending」のミュージカルシーン。
アナは友達のジョンたちとともに食堂でランチ中。至福の時かと思いきや、みんな本音がダダ漏れ!? 「♪映画のようなエンディングなんてない〜」と、心の叫びが楽曲と共に次々と飛び出す! アナのことが気になっているジョンは相手にされないことを悩み「やっと分かった、いいヤツでもモテないって」と心境を吐露。そして食堂にいる生徒たちも一緒になって歌い始め、息のあったダンスはまさに青春ミュージカル!
今回アナ役を演じたエラ・ハントはミュージカルが大好きで、歌だけでなく自身で作曲も行うほど。そんなエラは歌に動きや感情を入れるのが一番難しかったそうで、「撮影より前に歌をレコーディングしたのは大きなチャレンジだったわ。アナの頭の中を考えなければならなかった」と話す。撮影期間が短かったため「ダンスの振り付けを覚えるのに1時間しかなかったこともあった。常に最高のパフォーマンスができなければ、時間が許さなかったの」と撮影時の苦労をふり返っている。
本作の撮影は冬の間だけ休校となっていた実際の学校で行われており、出演者は高校生に戻ったように感じたようだ。「学校の廊下を生徒たち(演者たち)がジョークを言いながら歩いたり走ったりしていた」とジョン・マクフェール監督は裏話を告白。さらに現場の結束の強さを「毎日、その日の終わりに全員と握手かハグをした。本当に全員、すばらしかったから」と力説する。
監督も認める抜群のチームワークで作り上げた本作。ぜひ負け組高校生たちの成長とともに最高のパフォーマンスシーンを見届けて。
『アナと世界の終わり』は5月31日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。