魂を削るライブ、それが私の青春──HelloYouth大葉みらい「ステージに立つにふさわしい人間であること」
2025年5月24日(土)15時0分 スポーツニッポン
福岡を拠点に活動するアイドルグループ「HelloYouth」(ハローユース)の新アルバム「僕らは全力で青春やってんだ!」が5月21日にリリースされたことを受け、結成メンバーの大葉みらいがメールインタビューに応じた。7年目を迎えた彼女が語る、アイドルとしての原点と覚悟。その言葉には、華やかなステージの裏で闘い続けてきた、ひとりの表現者としての実感がにじんでいた。(「推し面」取材班)
小さな頃から、踊ることが好きだった。自然と舞台に魅せられ、大人になったらステージに立つのが当たり前だと思っていたという。その未来を切り開いたのは、意外にも“親バカなお父さん”だった。「お父さんが勝手に応募してたんです、笑」と語るが、「今思うと、背中を押してもらった」と感謝の気持ちを忘れない。ステージネームの「大葉みらい」も、「頭にふっと浮かんできた直感を信じたら、気づけばこの名前になってました!笑」と明かす。
そんな彼女が胸に刻み続けている言葉がある──「ステージに立つにふさわしい人間であること」。日々のライブに足を運んでくれる人たちを笑顔にする仕事。そのステージでふさわしいパフォーマンスを怠れば、「私だけじゃなく、HelloYouthや、関わってくれている周囲の大人たちも悪く見られてしまう」と、強い責任感を抱いている。
思い通りにいかず、涙が止まらない夜もあった。サイン会で誰も来てくれなかった日、自信を失いかけた瞬間、ようやく広がり始めた名前がコロナ禍で足止めを食らったこと。多忙な日々に押しつぶされそうになり、ひとりになると感情をこらえきれなくなることは今でもある。それでも彼女は言う。
「普通の人生だったら考えられないくらい、ファンの方にたくさんの愛をいただいているから。7年たった今も、まだアイドルでいられるんです」。ファンからの声援が、大葉をステージへと何度でも立ち返らせる原動力になっている。
ライブで限界を超えたときにあふれる感情は、何にも代えがたい。「私たちはライブの本数も多くて、1本1本に魂を込めているライブアイドルです。そんなステージでエネルギーを届ける仕事だからこそ、自分の魂を削ってる感覚があるんです」。その瞬間、そっと寄り添ってくれる仲間が近くにいる。大切なメンバーとともに活動できていることこそ、「人生で一番恵まれていることかもしれません」としみじみ語った。