ド軍有望株ラッシング 大谷翔平とライブBPで初対戦し感激「持ち球は電撃的。本当に特別な体験だった」

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　ドジャースの大谷翔平投手（30）が25日（日本時間26日）、ニューヨークで行われるメッツ戦前に、23年9月の右肘手術後初のライブBP（実戦形式の打撃練習）に登板した。打者との対戦は23年8月23日のレッズ戦以来、641日ぶり。球宴以降の後半戦からの投手復帰へ向け、大きな一歩を踏み出した。

　最初の打者は金慧成（キム・ヘソン）。まずは2球、真っすぐが高めに浮いたが、4球目を投ゴロに仕留めた。ゴロを自らさばく際にはうれしそうな表情を見せるなど実感がこもった。また、3人目の打者である新人捕手のラッシングからは空振り三振も奪った。

　その後、2度目の対戦となったキムに対しては右翼線への鋭い当たり。野手を置いていないため、フィールドから「三塁打」の声も出たが、右前打の当たりだった。最後は四球を与えたものの、登板を終えるとブルペン捕手とマウンドで握手をかわし、明るい表情を見せた。

　合計22球で、1安打1四球。約8分間ほどのマウンドには、ロバーツ監督をはじめ、選手も見学。マーク・プライアー投手コーチによると、最速は97マイル（約156.1キロ）を計測した。コーチ、球団スタッフもまじえた打者5人に対して、2奪三振の力強い投球を見せ、二刀流復活へ大きな前進となった。

　大谷と対戦したメジャー1年目の有望株ラッシングは「本当に素晴らしかった。ショウは良い状態に見えた。すべてが計画通りに進んだ。見たところ、持ち球は電撃的だった。ショウはショウらしく、彼の復帰に向けた良い足がかりになると思う」と驚きを口にした。

　三振した球については「いいスプリットだった。ストライクゾーンに来て、そこから消えていった。真っ直ぐ落ちた。彼の得意な球種の１つであり、あの球はよかった」と説明。この日の球種については「今日は（私には）スイーパーは投げてこなかった。彼はコアフォー（4シーム、2シーム、カットボール、スプリット）に集中していて、基本的に私に対してはそれがあれば十分だった。今日はスイーパーをあまり投げられなかったと思う」と振り返った。

　ネット裏から見守るナインからは野次も飛んだそうで「後ろの方でとても楽しいそうにしていた。私たちは楽しいチーム。お互いにいじり合うのが好きなチームだ。私がボールをバットに当てた時、後ろの方から何か聞こえた。誰が言っていたかはわからないが、とにかくいじり合い、楽しんでいた」と明かした。

　大谷の復帰後初マウンドで対戦したことについては「本当に特別な体験だった。打席でどんな感じなのか、自分がどう立ち向かうかを確かめることができた。メジャーにいる限り、翔平と対戦することはないと願っているが、打席で彼の球を見れたのは本当にクールだった」と興奮気味に話した。