メッツ監督がPSでの対戦に備えて大谷翔平ライブBPを異例の視察?「できれば実際の試合で彼を見たい」
2025年5月26日(月)7時53分 スポーツニッポン
ドジャースの大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、ニューヨークで行われるメッツ戦前に、23年9月の右肘手術後初のライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。打者との対戦は23年8月23日のレッズ戦以来、641日ぶり。球宴以降の後半戦からの投手復帰へ向け、大きな一歩を踏み出した。
最初の打者は金慧成(キム・ヘソン)。まずは2球、真っすぐが高めに浮いたが、4球目を投ゴロに仕留めた。ゴロを自らさばく際にはうれしそうな表情を見せるなど実感がこもった。また、3人目の打者である新人捕手のラッシングからは空振り三振も奪った。
その後、2度目の対戦となったキムに対しては右翼線への鋭い当たり。野手を置いていないため、フィールドから「三塁打」の声も出たが、右前打の当たりだった。最後は四球を与えたものの、登板を終えるとブルペン捕手とマウンドで握手をかわし、明るい表情を見せた。
合計22球で、1安打1四球。約8分間ほどのマウンドには、ロバーツ監督をはじめ、選手も見学。マーク・プライアー投手コーチによると、最速は97マイル(約156.1キロ)を計測した。コーチ、球団スタッフもまじえた打者5人に対して、2奪三振の力強い投球を見せ、二刀流復活へ大きな前進となった。
ロバーツ監督は24日のインタビューで、大谷の投手としての試合復帰が球宴後になると話したことについて確認されると「そうなると思う。5月末の時点で、彼は最初のシムゲームで2イニングを投げる予定だ。理論上、先発投手は5、6イニングまで投げられるようにならなければいけない。だとすれば、(球宴後が)自然な流れ。それより前になるとは思えない」と、後半戦からの復帰になるとの見通しを公の場で初めて明言した。今後は毎週、実戦形式の練習を続けて調整を進めていく方針という。
メッツの地元放送局「SNY」の公式Xは、ベンチからカルロス・メンドサ監督、エンゼルス時代に大谷と同僚だったキャニングとウィンカーがメッツベンチから異例の視察を行ったと投稿。また、試合前の会見でも大谷のライブBPについて言及し「できれば実際の試合で彼を見たい。つまり、10月に彼らと対戦することになる」と昨季に続いてドジャースとポストシーズンで戦うことを熱望した。