伊東勤氏 メッツ・千賀は持っている球を駆使して好投 ライブBP登板のドジャース・大谷は焦らずに

2025年5月27日(火)1時30分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ ドジャース1ー3メッツ(2025年5月25日 ニューヨーク)

 ドジャース・大谷が敵地でのメッツ戦に「1番・DH」で出場。初回に千賀から5試合ぶりとなる18号の先頭打者本塁打を放った。一方の千賀は5回1/3を投げ5安打1失点、5三振で5勝目(3敗)を挙げ、ナ・リーグトップの防御率1.46。スポニチ本紙評論家・伊東勤氏が、千賀の投球と、大谷のライブBP(実戦形式の打撃練習)登板について分析した。

 千賀にとっては苦しいマウンドだったと思う。質の高いドジャース打線は簡単にフォークを振ってくれない。いいコースに投げても反応してくれないから千賀が「おかしいな」と首を振るシーンが多かった。チームとして狙い球を絞っているのか、千賀から見れば簡単に打ち取らせてくれない嫌な打線だった。

 それでも千賀は持っている球を駆使して粘りの投球で抑え込んでいった。最大のポイントは5回2死一、二塁でフリーマンを迎えた場面。最初は二塁打。前の打席ではフォークを中前に打たれている。肌感覚で危険を察知した千賀は満塁にしてもフリーマンは四球にしてスミス勝負。フォークで三ゴロに打ち取った。経験と引き出しの多さでドジャースに勝ちきって5勝目。相手がドジャースでなければももっと簡単にアウトを取れるし、今は球の走りもキレもいい。勝ち星は自然に増えていくと思う。

 また、ライブBPに登板した大谷。バッターが立ってのピッチングは力のいれ具合、感覚的なものとかがブルペンで投げるときとは違う。スプリットで三振をとった場面では捕手も捕れないほど落ちていた。いろんな軌道で曲がったり落ちたり。リラックスした表情から、自分の感覚とズレはなく、思い通りに投げられたのではないか。チーム事情としては先発が苦しい。だがここは焦らず段階を踏んで行ってほしい。 

スポーツニッポン

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