成田悠輔氏 コメ騒動は「日本のオウンゴール」「何やりたいのか意味不明」 2000円台「根拠ない値段」
2025年5月25日(日)12時59分 スポーツニッポン
経済学者・成田悠輔氏(39)が25日、TBS系「サンデージャポン」(日曜前9・54)に生出演。「コメ騒動は日本のオウンゴール」と持論を述べた。
この日は、コメをめぐる失言で退場した江藤拓前農相(衆院宮崎2区)に代わり、農林水産省のトップに就いた小泉進次郎農相(衆院神奈川11区)の話題に。小泉農相は23日の閣議後記者会見で、政府備蓄米を5キロ当たり「2000円台で店頭に並ぶ形で出していく」と表明した。
成田氏は「コメ騒動は日本のオウンゴール」「進次郎さんがっていうより、日本が何をやりたいのか意味不明」と厳しい意見。
「長く減反政策という計画経済みたいなのをやって、米を作らないように、値段を上げるように誘導してきたのは国じゃないですか。その結果、世界のコメの消費量は3倍、4倍と伸びているのに、日本だけが生産量40%減みたいなことをやってきた。なので、いざ何か起きたらこういう事態になるかもしれないのは分かっていたと思う。それが実際起きて庶民が騒ぎ始めたら、今度はコメの値段を下げなくちゃいけないって、また計画経済みたいなことを言い始めて。どっかと無理やり契約して2000円でみたいな、そんなに深い根拠のない値段を取りあえず出してくる。なので米について、国がどういう目標でどういう政策をやろうとしているのかという全体像が見えないのが一番の問題」と述べた。
米価については「日本人は年間800万トンくらいコメを食べている。それを考えると(下がっても)せいぜい数%くらいで、その数%の値段は無理やり下げることはできるかもしれない」とコメント。
「けど、それ以外の値段はそんな簡単に変わるもんじゃないだろうなと。しかも米って、すぐに作れるものじゃないですし、値段とかも大体先回りして決まっている。なので、いきなり備蓄米放出、値段は下がりましたみたいなことは起き得ない市場なんじゃないか」と予想した。