熊切あさ美(44)に聞いた“結婚しない理由”「コロナ禍のときに実感」寝間着に気を遣う“独身プロ意識”
2025年5月28日(水)7時0分 週刊女性PRIME
熊切あさ美
2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が「生涯独身」に? 「結婚しない」生き方が普通の時代がやってくるといいます。とはいえ、人は一人で生まれて一人で死んでいくもの。独身で楽しく健康に暮らしてきた熊切あさ美さんに、元気の秘訣などを聞きました!
出産にとらわれなくなるとすごく気持ちがラクに
トークバラエティー『じっくり聞いタロウ〜スター近況(秘)報告〜』(テレビ東京系)でレギュラーMCを務めるなど、地上波やインターネット番組に多数出演。
44歳の現在も抜群のプロポーションでグラビアアイドルとして活躍し、今年はソロ歌手デビューも果たした熊切あさ美さん。男性からアプローチされることも多いはずだが、「今はまったく結婚願望がないんです」と話す。
「42歳くらいまでは『まだ子どもが産めるかも』という思いがあって、結婚することを諦めてはいませんでした。でもそこを過ぎて、出産にとらわれなくなるとすごく気持ちがラクになって、独身生活が楽しくなりました。好きなときにトレーニングをして、自分が好きなものも食べられて、旅行にも気軽に行ける。それは独身の特権だなあと思います」
特に「独身でよかった」と思ったのは、コロナ禍のときだった。
「私は母の影響で家事は女性がするものという考えがあり、家にいるとパートナーの期待に応えようと頑張ってしまうタイプ。だから一緒にいる時間が長いと疲れてしまうんです。
それに人に見られる仕事をしているので、プライベートではオンとオフを切り替えられる、一人の時間が絶対に必要です。好きな相手であってもべったり一緒にいるのは無理なので、ステイホームのときに一人暮らしでよかったとつくづく実感しました」
今後、結婚したいと思う相手が出てきても、理想は別居婚だという。
「別居婚が無理なら、自分の部屋、相手の部屋があって、一人になれる場所がある結婚生活でないと難しいですね。過去に一度だけ同棲したことがあるのですが、今は考えられません。やっぱり一人暮らしが自分には一番合っているように思います」
そんな彼女の支えとなっているのは、愛犬の存在だ。
「愛犬がいるから『家に帰らなきゃ』と思えて、寂しさも感じないんです。もちろん寂しいと思うときもありますが、そんなときは友達がいるお店に飲みに行ったりします。寂しいから結婚相手を探すということはないですね」
何でも話せる親友の存在も熊切さんにとっては心強い。
「仲のいい友達とは毎日連絡を取り合っていて、もし3日間連絡が取れなければそれぞれ家に駆けつけるという約束をしています。そのうちの一人にはマンションの合鍵も預けていて、お金まわりのことも伝えています。
高齢になっていく親にお金を託すのは不安です。だから私に万が一のことがあれば、親友から親に伝えてもらうようにしているんです。それだけ信頼できる友達がいることは恵まれているなあと思います」
独身で子どもがいないと、老後の不安が出てくるが、そこは「自分で解決」するつもりだ。
「将来どんなシニアハウスに入りたいかを考えていて、そのために必要なお金を貯めようと頑張って働いています(笑)。自分が亡くなったあとのお墓は両親と同じところがいいですね。もちろん今後、パートナーが現れたら考え直しますが」
健康にも気を配るように
一人暮らしの人が自宅で倒れていたところを発見されたというニュースをよく耳にする昨今だからこそ、万が一の事態への備えも万全だ。
「自分が倒れたときに、いろんな人が家にやってきて、部屋が散らかっていると恥ずかしい。だから寝る前に部屋を整えるようになりました。ちゃんとしたパジャマで寝るようにもしています。
突然倒れて周囲に迷惑をかけることはできるだけ避けたいので、40歳を過ぎてからは不調を感じたときにはすぐに病院に行って、健康にも気を配るようになりました」
周囲からの「結婚しないの?」という問いかけには、「今、幸せだから大丈夫」と答えられるようになったという熊切さん。
「同じく独身の皆さんには、せっかく独身でいるのだから、独身だからこそ楽しめる時間を思いっきり満喫しましょうと伝えたいです」
取材・文/紀和 静
くまきり・あさみ 1980年生まれ、東京都出身。1998年、アイドルグループ『チェキッ娘』のオーディションに合格し、デビュー。翌年、同グループ解散。以降、多数のバラエティー番組などで活躍。俳優として、『悪い女はよく稼ぐ』('19年)、『愚か者のブルース』('22年)などに出演。今年3月にシングル曲『大嫌いだけど 大好きな人』でソロ歌手デビュー。4月には『FLASHデジタル写真集 EXCELLENT』を刊行し、話題に。