教皇選出会議「コンクラーベ」とは?…由来はラテン語で「鍵と共に」、結果は「煙の色」で発表

2025年4月21日(月)20時56分 読売新聞

システィーナ礼拝堂の煙突から立ち上がる白い煙(2013年3月)=AP

 バチカン(ローマ教皇庁)は21日、世界のカトリック信徒約13億人を束ねるカトリック教会の最高指導者、ローマ教皇フランシスコ(本名=ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)が同日午前、死去したと発表した。88歳だった。後任の教皇は、近く開かれる教皇選出会議(コンクラーベ)で選ばれる。

 Q コンクラーベとは。

 A 新たな教皇を選ぶ選挙で、原則として教皇の死後15〜20日後から開かれる。コンクラーベの由来はラテン語で、「鍵と共に」を意味する。ミケランジェロの「最後の審判」が描かれたシスティナ礼拝堂の密室で行われる。

 Q 投票方法は。

 A 80歳未満の枢機卿が投票権を持つ。無記名の秘密投票で、出席者の3分の2の票を得る者が出るまで繰り返される。投開票の結果は、礼拝堂の煙突から上がる煙が白なら「教皇は決定」、黒なら「未決定」という形で発表される。

 Q 教皇に選ばれるのはどのような人か。

 A 規定上、男性カトリック教徒なら誰でもなれるが、14世紀以降は枢機卿から選ばれている。教皇は終身制だが、自発的に辞任もできる。前教皇のベネディクト16世は、約600年ぶりに高齢を理由に生前退位した。

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