中国西部の無人地帯に2基目の5G基地局開設

2025年4月30日(水)15時50分 Record China

ココシリ国家級自然保護区の庫賽湖地区に新設された5G基地局が最後の設備調整を完了し、稼働を開始しました。

中国西部の青海チベット高原に位置するココシリ(可可西里)国家級自然保護区の庫賽湖地区に新設された5G基地局が、このほど最後の設備調整を完了し、正式に稼働を開始しました。これは2023年に設置された卓乃湖保護ステーションの5G基地局に続き、同保護区で2基目となります。



ココシリは中国で最も規模が大きく、最も標高が高く、最も神秘的な自然保護区です。気候が悪く環境が過酷で人類の生存が困難であるため、無人地帯と呼ばれています。



庫賽湖の5G基地局はココシリの奥に位置し、標高は4600メートルを超え、年平均気温はマイナス10度以下で、空気中の酸素濃度は平原の4割以下となっています。建設チームは高原の寒さや酸素不足、凍土での施工などの難題を乗り越え、2カ月で5G基地局の建設を完了しました。



同基地局の稼働により、長年にわたる通信死角地帯の問題が根本的に解決し、生態系の保護や科学研究上のモニタリング、緊急救援などに現代化された通信保障が提供されることになります。また、ココシリに生息する中国国家1級保護動物のチベットカモシカを密猟から守るパトロール隊にとって、赤外線カメラの利用とドローンによるパトロールを支える安定したネットワーク利用が可能になりました。隊員たちは監視画面を通じて、数キロ離れたチベットカモシカの個体群を見守り、パトロール路線に関するデータをリアルタイムで送信可能となり、パトロール効率が60%向上したとのことです。(提供/CRI)

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