韓国大統領選に出馬表明の韓悳洙前首相、日本と「未来のために協力する関係を築くべきだ」

2025年5月7日(水)18時25分 読売新聞

7日、ソウル外信記者クラブで記者会見する韓国の韓悳洙前首相=仲川高志撮影

 【ソウル=仲川高志】韓国大統領選(6月3日投開票)に無所属で出馬表明した韓悳洙ハンドクス前首相(75)は7日、ソウル外信記者クラブで記者会見し、日米や北大西洋条約機構(NATO)との協力を重視した尹錫悦ユンソンニョル前政権の外交・安全保障路線を踏襲する考えを強調した。

 韓氏は2022年5月の尹前政権発足時から首相を務めた。この日の記者会見で、日米韓の協力枠組みやNATOとの連携強化について「インド太平洋地域の平和と繁栄、安全保障は重要だとの基本的な認識に基づいている。私が当選すれば、取り組みを維持・強化する」と明言した。

 尹前政権は23年3月に元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)訴訟問題の解決策をまとめ、日韓関係改善につなげた。韓氏は「韓国の努力や韓日間の協力で問題が改善され、(日韓首脳間の)シャトル外交が復活されたことを肯定的に受け止めている」と解決策を評価した。

 日本に歴史問題を巡る謝罪を今後求める考えがあるか問われたのに対し、「日本はこれまで韓国にしてきた謝罪を維持する立場を取っている。それが変わらない限り、未来のために協力する関係を築くべきだ」と述べた。

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