プーチン氏宣言の3日間の停戦開始…ゼレンスキー氏は30日間の停戦要求「撤回するつもりはない」

2025年5月8日(木)10時4分 読売新聞

プーチン大統領=ロイター

 ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領が、旧ソ連の対独戦勝記念日(9日)に合わせて、一方的に宣言したウクライナでの停戦が8日午前0時(日本時間8日午前6時)に始まった。期間は11日午前0時(同11日午前6時)までの72時間。ウクライナ側は反発しており、実現するかどうかは不透明だ。

 モスクワ中心部の赤の広場で9日に開かれる式典には、中国の習近平シージンピン国家主席や、ブラジルのルラ・ダシルバ大統領ら要人が出席する。プーチン政権にとって停戦は、式典中、ウクライナからの無人機攻撃を防ぐ狙いがあるとみられる。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は7日、無条件で30日間の停戦に応じるよう求めてきた従来の提案を「撤回するつもりはない」とSNSで表明。これまでもロシアの提案は「パフォーマンスだ」などと非難していた。

 ロシア側の停戦を前に、双方の応酬は激しさを増している。露国防省は7日、ウクライナ軍の無人機を過去24時間で524機撃墜したと発表。各地で航空機の遅延や欠航が発生し、6万人以上の乗客が影響を受けた。モスクワなどではネット接続を当局が制限した結果、携帯電話によるタクシーや配達サービス、銀行決済などが利用できない事態も発生した。

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