欧州4首脳がウクライナ訪問、12日から30日間の無条件停戦を要求で一致…ロシア「米欧からの武器提供停止が条件」との認識示す

2025年5月11日(日)0時19分 読売新聞

10日、キーウでゼレンスキー大統領(右手前から2人目)と会談するマクロン仏大統領(左手前から2人目)ら=AP

 【パリ=梁田真樹子、ロンドン=蒔田一彦】英仏独とポーランドの欧州4首脳は10日、ロシアの侵略を受けるウクライナの首都キーウでウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した。米国の監視下で30日間の無条件停戦を12日から始めるようロシアに要求し、応じない場合は制裁を強化する方針で一致した。

 キーウを訪問したスターマー英首相、マクロン仏大統領、メルツ独首相、ポーランドのドナルド・トゥスク首相とゼレンスキー氏は5人での会談に続き、英仏が主導する「有志連合」のオンライン首脳会議に出席し、米国のトランプ大統領と電話で協議した。

 一連の会談後、欧州の4首脳と共同記者会見に臨んだゼレンスキー氏は「停戦は陸・海・空を対象とする包括的なものだ。ロシアは拒否すれば新たな制裁を受ける」と説明した。

 マクロン氏は「有志連合諸国は、米国が監視し、欧州が協力して履行される停戦を支持する」とした上で、「(ロシアが)違反すれば、欧州と米国が大規模な制裁を科す」と述べた。トランプ氏は8日、30日間の無条件停戦をロシアとウクライナの双方に求めているとSNSに投稿し、ゼレンスキー氏や欧州の4首脳は支持する考えを示していた。

 ロイター通信によると、ドミトリー・ペスコフ露大統領報道官は10日、欧州諸国の動きに対し「対立的だ」と反発を示した。ペスコフ氏はこれに先立ち、10日放送の米ABCニュースのインタビューで、停戦には米欧からウクライナへの武器提供停止を条件とする必要があるとの認識を示した。

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