中国初の大型汎用分光望遠鏡の建設が開始―中国メディア
2025年5月22日(木)20時30分 Record China
中国初の大型汎用分光望遠鏡・JUSTが、青海省海西蒙古族蔵族自治州茫崖市冷湖鎮に設置され、インフラプロジェクトの建設が開始された。
中国の天体観測に新たに強力な道具が加わる。上海交通大学はこのほど、同大が主導して開発した中国初の大型汎用分光望遠鏡・JUST(Jiao-tong University Spectroscopic Telescope)が、青海省海西蒙古(モンゴル)族蔵(チベット)族自治州茫崖市冷湖鎮に設置され、インフラプロジェクトの建設が開始されたと発表した。新華網が伝えた。
JUSTは口径4.4メートルで、主鏡は正六角形の薄型鏡18枚を組み合わせて構成されており、軽量化設計の採用により、大きい口径、高い集光能力、応答速度の速さといった優位性を備えている。望遠鏡には、暗黒宇宙の研究に使用するファイバー多天体分光器、動的宇宙の追跡に使用する積分視野分光器、太陽系外惑星の探査に使用する高解像度分光器という3つの科学目標に対応する高性能観測装置3台が搭載されている。
完成後のJUSTは、年間で1ペタバイト(PB)を超える観測データを生成する見込みで、これは20万部の宇宙関連の高画質ドキュメンタリーに相当する。これにより、中国の天文学研究に前例のないデータ支援が提供され、中国の天文学者がさらに多くの独創的かつ重要な発見を達成する助けになるとみられている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)