米ワシントン銃撃、犠牲のイスラエル大使館職員は結婚を控えていたカップル…拘束の男はシカゴ在住30歳

2025年5月22日(木)22時54分 読売新聞

2人のイスラエル大使館職員が射殺された現場(22日)=ロイター

 【ワシントン=阿部真司、カイロ=田尾茂樹】米首都ワシントン中心部で21日夜、銃撃事件があり、イスラエル大使館職員の男女2人が死亡した。警察によると、銃撃した30歳の男は拘束された後、「パレスチナを解放せよ」と連呼していたという。連邦捜査局(FBI)などがテロやヘイトクライム(憎悪犯罪)の可能性があるとみて動機を調べている。

 2人はユダヤ博物館で開かれていたイベントに参加し、会場を出た際に撃たれた。イスラエル大使館などによると、死亡した2人は同僚で、結婚を控えていたカップルだった。同大使館は2人が一緒に写っている写真をSNSに投稿した。

 米CNNによると、男はイリノイ州シカゴ在住。銃撃後、イベント会場に戻ったところを拘束され、警官に自らの犯行だと認めた。トランプ大統領は事件後、SNSに「反ユダヤ主義に基づく殺人」との見方を示した。FBIのダン・ボンジーノ副長官はSNSで、「標的を絞った暴力行為だとみられる。捜査に全力で取り組んでいる」と述べた。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は22日、反ユダヤ主義があおられているとして危機感を示し、在外公館の警備強化を指示したと明らかにした。

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