インテックと岸和田市、避難所受付デジタル化の実証実験を実施し結果を報告
2025年2月21日(金)16時58分 マイナビニュース
TISインテックグループのインテックは2月21日、大阪府岸和田市と避難所受付デジタル化の実証実験を2025年1月に実施した結果を発表した。実証では避難所受付の仕組みとして、エリアコミュニティネットが提供する「避難所チェックイン管理システム」を使用。データの可視化と分析はインテックが提供する「エリアデータ利活用サービス」を使用した。
○実証の背景と目的
岸和田市は市民の生活利便性の向上や一人一人の生活の豊かさを高めることを目的に、情報技術や先端技術を活用したスマートシティの取り組みを推進している。令和7年3月の「岸和田市スマートシティ推進協議会」の設立に向けて、インテックは先行プロジェクトである「防災に関するワーキング活動」に参画。今回の実証実験では、情報技術や先端技術が災害時の避難所受付における待ち時間短縮や業務の効率化につながるかを検証した。
○避難所受付デジタル化とデータ連携の仕組み
避難所の入退所受付では、避難登録端末(タッチパネルPC+ICカード 兼 QRコードリーダー)にマイナンバーカードをかざすことで、氏名・性別・生年月日・住所の情報が自動でシステムに登録される。マイナンバーカード未所持者に対しては、所定のQRコードを読み取ることでWebアプリから避難者情報を登録できる。
避難所状況の管理において、入退所受付で登録された情報はリアルタイムに更新され、避難所別に避難者リストの作成や避難所の開設・閉設情報、収容人数情報などを確認できる。
データの可視化と分析の段階では、避難者数や避難者属性、避難所別の収容率など個人情報を含まないデータを「避難所チェックイン管理システム」から「エリアデータ利活用サービス」へAPI連携し、BIツールにより一元的に情報を可視化。さらには、「エリアデータ利活用サービス」を介すことで他システムへのデータ連携が可能だ。実証においては「大阪広域データ連携基盤(ORDEN)」へのデータ連携を実施したという。
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