“不正取引”被害への補償、各社の対応は? SBI証券・楽天証券は「対象顧客には月内に案内開始」
2025年5月3日(土)14時22分 ITmedia NEWS
SBI証券など3社、不正取引への補償方針を個別に発表(画像は日証協のWebサイトより引用)
SMBC日興証券は同日、被害状況を精査した上で、個別の事情を踏まえて「被害補償の可否や内容を検討する」と発表。案内時期については明示していない。ID・パスワードの管理状況やセキュリティ設定などによっては「補償できない場合もある」として、ログイン時のワンタイムパスワードの設定といった対策を改めて呼び掛けている。
SBI証券は、具体的な補償内容や手続きの案内について、5月末をめどに順次案内すると発表した。補償内容の確定までには「相応の時間」が掛かるため、個別の問い合わせには対応できないとしている。「被害状況を十分に精査し、迅速な補償に努める」。
楽天証券は被害の申告があったケースに加え、同社が不正の可能性を確認した取引についても、対象顧客に連絡する予定。手続きなどの詳細は、5月中旬以降に案内するとしている。申し合わせに準じ、「お客さま個別の状況に応じて、一定の補償を行う」とした。
日証協の申し合わせでは、「各社の約款などに関係なく、2025年1月以降に発生した不正アクセスによる被害について、一定の補償を行う」方針で合意。顧客側の被害状況やID・パスワードの管理状況、証券会社側の注意喚起といった対策を踏まえ、「個別の事情に応じて対応する」としている。手続きについては、各社が決定次第、個別に案内する予定としていた。