スマホは「薄さ」競争の時代へ 「夢の5ミリ台」実現のGalaxy S25 Edge Appleも「激薄」iPhoneに期待大
2025年5月16日(金)18時58分 J-CASTニュース
2025年5月13日に発表されたサムスンの『Galaxy S25 Edge』が、大きな評判を呼んでいる。
Galaxy S25 Edgeは、下馬評通りの「薄さ」を実現した製品だ。その厚さはなんと5.8mm。一方、2月末に発売されたiPhone 16eのそれは7.8mmだ。それよりも2mm下回る。むしろ耐久性に不安を感じてしまうほどである。
しかし、次期iPhoneも5mm台を目指すと噂され、それをきっかけに「激薄スマホ戦争」が過熱するかもしれない。
耐久性はどのように確保するのか?
Galaxy S25 Edgeは、6.7インチ QHD+ディスプレイ、1,200万画素超広角カメラと、2億画素広角カメラを持つ。それだけであれば、おそらくたいした話題にはならなかっただろう(ちなみに、光学望遠カメラ非搭載という点は賛否両論呼んでいる)。
なんといっても今回の新機種は、採用プロセッサーがSnapdragon 8 Eliteで、これは最新のゲーミングスマホにも使われているものだ。実際の放熱性にもよるが、スペック自体は2025年の最新のフラッグシップモデルを名乗るに相応しいと言える。
しかし、それらを全て「地味」にしてしまうほどのインパクトを持つのが、やはり本体の薄さ。ライバルであるiPhoneがいまだ達成したことのない5mm台を実現させているのだ。「5mm台のスマホ」とは、どういうものか?
それは横から見れば、カメラレンズの厚さが目立ってしまうほど。ズボンのポケットに入れたら、いつか曲がってしまうのでは......とつい不安になってしまう。
しかし、Galaxy S25 EdgeはCorning Gorilla Glass Ceramic 2とチタンフレームを採用。実用に耐え得る耐久性は確保しているようだ。
バッテリーまで激薄に...
これはサムスンの、そしてAndroid OS勢からアップルに対しての明確なメッセージと解釈できるだろうか。我々は6mmを切る薄さの製品を実現した。さぁどう応じる、という具合に。
2025年後半に発売されると噂される『iPhone 17 Air(もしくはSlim)』は、その厚さが約5.5mmになるという観測も出ている。
これは単に「激薄スマホ戦争」という意味合いだけでなく、「折りたたみ式iPhone」の試金石でもあるのでは......とも考えられる。
5.5mmのスマホを折りたたんだ場合、厚さは単純計算すると11mmになる。これはiPhone 3Gを下回るサイズで、十分に実用的な薄さと言えるのではないか。
ただし、薄いことは全面的な正義ではない可能性もある。
Galaxy S25 Edgeに関していえば、シリーズの中では最小容量に留まったバッテリー(3,900mAh)は懸念材料として指摘されている。上述の望遠カメラと共に、このあたりは「薄さを実現させるための犠牲」と見る向きもある。
そんなGalaxy S25 Edgeだが、米国では5月30日に発売される予定だ。価格は1099ドル(約16万2,000円)。残念ながら、日本での発売は現時点では発表されていない。
だが、日本にも「5mm台スマホ」が上陸してくるのは時間の問題である。テクノロジーの進歩と共に、スマホもその姿を少しずつ変容させている。
(澤田真一)