映画の“文字起こし”ネタバレサイトを会社ぐるみで運営 社長やライターなど5人を送検
2025年5月22日(木)16時7分 ITmedia NEWS
摘発された会社によって運営されていたサイト(CODAのニュースリリースより)
コンテンツ海外流通促進機構(CODA)が発表した。CODAによると、法人が著作権法違反の疑いで送検される例は「非常にまれ」という。
発表によると男女らは、2023年11月、「ゴジラ-1.0」(著作権者:東宝)、「シン・仮面ライダー」(同:東映)「シン・ウルトラマン」(同:円谷プロダクション)などについて、権利者に無断でストーリー全体を文字起こしし、関連画像と合わせて記事を作成してサイトに掲載。広告収益を得ていたという。
サイトには少なくとも8000作品の映画が掲載され、映画の最初から最後までの詳細な内容が分かるようになっていたとしている。
5人は、全体を統括する会社経営者、記事を公開する従業員、記事を作成するライター。ライターは人材エージェントを介しアルバイトを募るなど「共謀して組織的に著作権侵害行為を行った上で、営利目的で当該サイトを運営し多くのアクセスを集めていた」とCODAは批判している。
CODAは「これらの行為が適法な引用の範囲を超えた著作権侵害であることを多くの方に認識していただきたい」と述べ、これらのサイトを利用しないよう呼び掛けている。
今回摘発されたサイトは、宮城県警が2023年10月に摘発した、文字起こしによるネタバレサイトとは別。宮城県警の捜査を受け、CODAが被害権利者を取りまとめて今回の摘発に至ったという。