現役ドラフトで入団「オコエがスタメン奪取するようでは巨人はヤバい」の背景とは

2023年1月3日(火)11時0分 ココカラネクスト

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 12月9日に初開催となった現役ドラフト。楽天から巨人に移籍したオコエ瑠偉外野手(25)は、そのインパクトから言っても象徴的な存在と言えるでしょう。

 オコエは関東第一で甲子園のスターとして名を馳せ、15年ドラフト1位で楽天に鳴り物入りで入団も、ここまでの通算打率は2割1分9厘。怪我にも泣かされ、本領発揮とはほど遠い成績が続いていました。

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 しかし、再生可能と判断したのがジャイアンツの原監督。オコエ自身も入団会見ではヒゲをそり落とし、「紳士たれ」の球団カラーに合わせるなど、新天地でやる気を見せています。

 2023シーズンの原巨人はこれまで不動のセンターだった丸をライトにコンバートし、中堅手の座を獲得調査中の新外国人のルイス・ブリンソン、打力に期待が高まる増田陸、慶応義塾大では4年秋のリーグ戦で三冠王に輝いたドラフト2位の萩尾匡也、実績十分の松原聖弥らによって争うことになります。ここにオコエが割って入れるか、開幕スタメンを巡り、春季キャンプやオープン戦でのサバイバルが繰り広げられることになりそうです。

 一方で野球ネットメディア関係者は、こんな見立てを披露します。

 「オコエが外野のスタメンに名を連ねることは、チームにとって必ずしもいい状況ではありません。現実的には守備や走塁のバックアップとしての活躍が現実的と言えます」

 その心とは、いったいどういうことでしょうか。

 「巨人にとって理想を言えば、ライトは丸で1年間固定。センターもブリンソンにしっかりと定位置を確保してほしいところでしょう。メジャー通算28発を誇り、今季も3Aでは2球団で計87試合を戦い、打率2割9分8厘、22本塁打、63打点の成績を残している。彼がコケることは決してチームのためにならないわけです。なおかつ、レフトは今季ブレイクしたウォーカーか、ドラ2の萩尾あたりが有力候補になる。内野は今年と変わらないだろうから、上位指名のルーキーが外野の一角で新風を吹かせるのがベストです」

 生存競争が厳しいジャイアンツの外野の一角を、いきなり奪えるとはオコエ自身も考えていないでしょう。しかし、長いペナントレースは何が起こるか分かりません。環境を変えた選手が一気にブレイクする例は、プロ野球界で枚挙にいとまがないほどです。

 まずは1軍定着。そしてスランプのない俊足や守備を生かして、出場機会をうかがうことが現実的でしょう。オコエ瑠偉の新たなチャレンジに、プロ野球ファンの熱視線が注がれそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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