移籍金ゼロで獲得可能!所属フリーの注目DF・GK6傑【Jリーグ】
2025年1月5日(日)12時0分 FOOTBALL TRIBE

2025シーズンの開幕に向け、選手の去就に大きな注目が集まる明治安田Jリーグのオフシーズン。今冬はアルビレックス新潟のGK小島亨介が柏レイソルへ、J2降格となったサガン鳥栖GK朴一圭が横浜F・マリノスへ、横浜FMのDF畠中槙之輔がセレッソ大阪へ完全移籍するなど、主力選手の移籍が目立っている。
そんな中でも注目なのが、各クラブで契約満了になった選手たちだ。所属フリーの選手は移籍金が掛からないことが最大の魅力。ここでは、所属チームを契約満了となり移籍金ゼロで獲得可能なDFとGKの6選手をピックアップしていく(1月4日時点の情報に基づく)。
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GK児玉剛
1人目は2024シーズンでFC東京との契約が満了となったGK児玉剛(37)。2010シーズンに京都サンガへ入団しプロキャリアをスタートさせるも出場機会に恵まれず、2014シーズンに愛媛FCへと移籍した。愛媛での3シーズンは、ストロングポイントである反射神経を生かしたシュートストップとパンチングを武器に守護神として活躍。その後モンテディオ山形を経て、2019シーズンからFC東京へと活躍の場を移していた。
しかし、2023シーズンまで在籍したGKヤクブ・スウォヴィクや同シーズン途中から新守護神として台頭してきたGK野澤大志ブランドンなどFC東京のGK層は厚く、児玉の出場機会は限られてしまう。2024シーズンもJ1リーグでわずか1試合(途中出場)のみの出場に留まった。J2リーグでは引く手数多となるであろう児玉の動向に注目が集まる。

DFエドゥアルド
2人目は横浜F・マリノスで契約満了となったDFエドゥアルド(31)。ブラジルのメトロポリターノでプロとしてのキャリアをスタートさせると、オーストリアのルステナウ07、SCアウストリア・ルステナウへの期限付き移籍を経て、当時J2のガイナーレ鳥取に完全移籍。その後も栃木SC、柏レイソル、川崎フロンターレ、松本山雅、サガン鳥栖と日本国内クラブを渡り歩き、2022シーズンから横浜FMでプレーしていた。
エドゥアルドの特徴は何といっても184センチ84キロの恵まれた体格を活かしたヘディングや対人の強さ。さらに足元の技術にも優れており、横浜FMの特徴である最終ラインからの組み立てに大きく貢献した。2024シーズンも横浜FMで28試合に出場し2ゴールを挙げるなど中心選手として活躍。これだけの実績を持つエドゥアルドは水面下で争奪戦が繰り広げられていると予想されるが、現時点では去就についてまだ発表されていない。今後のリリースに注目が集まる。

DF小池裕太
3人目は、こちらも横浜F・マリノスと契約満了となったDF小池裕太(28)。流通経済大学4年次の2018年夏に休学して臨んだベルギー1部のシント=トロイデンVVでは出場機会を得られず、半年後に鹿島アントラーズへと期限付きで移籍。2019シーズンは14試合に出場し1ゴール4アシストの活躍を見せる。その後、セレッソ大阪を経て2022シーズンから横浜FMへ移籍。しかし、2023シーズンには右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負うなど、在籍した3年間で出場試合数はわずか12試合に留まっている。
主に左サイドバックを主戦場とする小池は、インターセプトや左足のキック精度を生かしたクロス技術の高さはJリーグで1、2を争うほど。怪我さえなければJ1リーグでもまだまだ活躍できるポテンシャルはあるだろう。

DFトーマス・デン
4人目はアルビレックス新潟で契約満了となったDFトーマス・デン(27)。新潟のパスサッカーで必要とされる足元の技術と視野を併せ持つデンは、2022年に浦和レッズから新潟に加入。順応するまで時間が必要と思われた新潟のサッカーにも難なくフィットした。
最終ラインのデンから前線に供給される長短のパスは新潟のパスサッカーを活性化させており、チームの2年連続J1残留や2024YBCルヴァンカップ準優勝に貢献。現役のオーストラリア代表選手でもあり、Jリーグでの実績も十分なデンが来季どのチームでプレーするのか、去就に注目が集まる。

DF成瀬竣平
5人目は2024シーズン途中の4月に名古屋グランパスからV・ファーレン長崎へ育成型期限付き移籍したDF成瀬竣平(23)。足元の技術とアーリークロスに定評がある成瀬は、右サイドバックを得意とするプレーヤーだ。2018シーズンに2種登録でJリーグデビューを果たすと、2021〜2022年シーズンはレギュラーを奪取することに成功し出場時間を大幅に伸ばしていた。しかし、その後は出場機会に恵まれず、ファジアーノ岡山、水戸ホーリーホック、モンテディオ山形への育成型期限付き移籍を経て、2024年シーズンは長崎でプレーしていた。
長崎での活躍を期待されたが本来の力を出し切れず、公式戦わずか6試合の出場に留まった。J2での経験が豊富なため、右サイドバックを強化したいJ2クラブに加入できれば、名古屋で輝いていた頃のパフォーマンスを取り戻すことができるかもしれない。

DFドウグラス・グローリ
6人目はアビスパ福岡との契約が満了となったDFドウグラス・グローリ(35)。シャペコエンセ(ブラジル)の下部組織出身で、2008年にトップチームに昇格しプロキャリアをスタートさせるが出場機会に恵まれず、同国内の複数クラブやポルトガルなどへの移籍を経て2020年から福岡でプレーしていた。
189センチ84キロと恵まれた体格を武器に空中戦では圧倒的な強さを見せ、福岡の守備の要として5シーズンにわたって活躍。2024シーズンはコンディション不良により出遅れたものの23試合に出場した。所属した4年間、チームのJ1昇格やYBCルヴァンカップ初優勝などに貢献したが今季をもって契約満了が告げられた。35歳という年齢は多少ネックだが、実績十分で即戦力として計算が立ちやすいだけに他のJ1クラブが接触する可能性も十分に考えられる。