アルファロメオ、F1撤退の可能性が浮上。新たな親会社がモータースポーツ活動見直しか

2021年1月15日(金)17時40分 AUTOSPORT web

 アルファロメオがF1から撤退する可能性があるとのうわさが持ち上がっている。現在アルファロメオはザウバー・モータースポーツと提携してF1活動を行っているが、その契約を2021年末で終了するのではないかというのだ。


 2018年にアルファロメオがザウバーのタイトルスポンサーとなり、チーム名が『アルファロメオ・ザウバーF1チーム』に変更された後、2019年から同チームは『アルファロメオ・レーシング』としてエントリーし、F1で戦っている。2020年10月、ザウバーとアルファロメオの契約が2021年末まで延長されたことが発表された。


 だがアルファロメオは2022年にはF1にとどまらない可能性があるとの見方が出てきている。

アルファロメオ・レーシングのロゴ

 アルファロメオの親会社フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とプジョーS.A.(PSA)がビジネス統合し、『ステランティス』が誕生するが、その動きがアルファロメオのF1活動に影響するかもしれない。新グループがモータースポーツ活動について見直しを行う可能性があるためだ。


 イタリアの自動車メーカー、アルファロメオは、2020年第4四半期には好調な売上高を計上したものの、ヨーロッパでは苦戦が続いており、アルファロメオF1に所属するキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィにより積極的にPRしたステルヴィオとジュリアの2020年の売れ行きは期待に届かなかったといわれる。


 アルファロメオがザウバーとのパートナーシップ契約を終了する場合、ザウバーとフェラーリとの技術提携も継続されないかもしれない。フェラーリは2021年からハースとの技術パートナーシップを強化し始めている。


 ザウバーにとっては新たにルノーからパワーユニット(PU/エンジン)の供給を受けてF1活動を続けていくという選択肢もある。2021年からルノーのパワーユニットを使用するチームは、アルピーヌ(元ルノー)F1チームのみであり、ルノーは供給先を増やす余裕があり、ルノーとしてもそれを望むはずだ。


 イタリアの『La Gazzetta Dello Sport』は、「(アルファロメオという)伝統あるブランドがF1に残るかどうかは、企業合併による新たな産業プランに左右される」と報じている。

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