“新型GT3ラッシュイヤー”のホモロゲ取得は「不可能」。メルセデスAMGの次期型は2027年に供給開始か

2025年1月21日(火)11時58分 AUTOSPORT web

 メルセデスAMGの新型GT3カーは、2025年中にトラックテストを開始する予定であると同ブランドのカスタマー・レーシング責任者、ステファン・ウェンドルは述べたが、カスタマーへ向けた完全なロールアウトは「早くても」2027年までは行わないと語った。


 同社の新しい子会社、アファルターバッハ・レーシング社は、2016年から世界選手権に出場している現行のメルセデスAMG GT3の後継車の開発を任されている。


 この新型車両は、メルセデスAMG GT 63の市販車をベースにしていると思われる。


「予定どおりだ」とウェンドルはSportscar365に語った。


「それは良いことだ。つまり、2025年に初めてトラックテストに臨む予定ということだ」


 しかしウェンドルは、ランボルギーニとレクサスが新型GT3カーをカスタマーに届ける予定とみられる2026年には、この車両がホモロゲーションを取得することはないと語っている。


「それは不可能だ」と、メルセデスAMGのタイムラインについてウェンドルは語った。


「他のメーカーがそう(2026年に供給開始)するとしても、おそらく我々は舞台裏で車両の開発を行うだろう。トラックデビューからカスタマーデビューまでには、半年以上かかる」

アファルターバッハ・レーシングGmbHのロゴマーク


 しかしながらメルセデスAMGは2026年、ホモロゲーションを受けていないGTカー向けのSPXカテゴリーがあるNLSニュルブルクリンク耐久シリーズなどで、新車を走らせる予定だ。


「我々は、ホモロゲーションを受けなくても、たとえばNLSなど、資格があるレースシリーズで公の競争に参加するつもりだ」とウェンドルは語った。


「そうした学習も持ち帰ることが、とても重要なのだ。1台か2台のクルマだけでテストトラックを走るのと、レースに参加してインシデントを起こしたり、他の車に接触したり、アクシデントに遭遇したり、トラック上のデブリやゴムやピックアップなどをテストして、カスタマー向けに作るのとでは、状況が異なるのだ」


「だからこそ、2026年に公式競技にもデビューする予定だが、おそらく公式のホモロゲーションは取得しないだろう」


 ウェンドルは、車両のホモロゲーションと完全なカスタマー展開は2027年になるだろうと述べている。


 このタイムラインは当初から計画されていたのかと尋ねられると、ウェンドルは次のように答えた。


「我々は充分に準備してきた。昨年、我々のボスであるマイケル・シーベがGT3車を開発することを約束して以来、何も変わっていない」


「我々はスケジュールを守るために、舞台裏で挑戦している。だが、我々は開発の責任をAMGに引き継ぎ、現在、同時にアファルターバッハ・レーシング社という新しい会社を立ち上げている」


「新しいCEOが就任し、1月1日から全体の体制が機能し始めている。AMGモータースポーツ部門とアファルターバッハ・レーシング社はほぼ毎日会議を開いており、この方向でともに成長しているところだ」

アイアン・リンクスと提携し、メルセデスAMG GT3 Evoが2025年のWEC、ELMSのLMGT3クラスへと参戦する


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