メルセデスAMG、カーボンブレーキ装備の『C63 S E PERFORMANCE Edition Peak』を限定導入

2025年4月25日(金)16時50分 AUTOSPORT web


 現行で5代目を数える『Cクラス』において、シリーズ最速モデルに君臨する『メルセデスAMG C63 S E PERFORMANCE(C63 S Eパフォーマンス)』に、空力性能やブレーキ性能を強化した“最高峰”を体現した限定モデル“Edition Peak(エディション・ピーク)”が登場。全国限定50台で、4月24日より注文受付が開始されている。


 高性能部門メルセデスAMG社でマイスターにより組み上げられた2.0リッターの直噴ターボエンジンと、F1直系のテクノロジーを採用したプラグインハイブリッド(PHEV)を組み合わせ、システム出力は500kW(680PS)、最大システムトルクは1020Nmを発生する同車は、9速のAMGスピードシフトMCTを介した0-100km/h加速でわずか3.4秒(すべて欧州仕様値)という圧巻の性能を誇る。



 そんな最強グレードに設定された今回の限定モデルは、通常では設定のないマット塗装のマヌファクトゥーア・グラファイトグレーマグノを採用したクールなスタイルが基調に。


 さらに、AMGナイトパッケージやAMGナイトパッケージIIによって、フロントエプロンやラジエターグリル、サイドのドアミラーカバーやウインドウモール、そしてリヤではディフューザーや、エンブレム、エプロンにブラックのアクセントカラーが採用されるなど、引き締まったエクステリアとされる。


 同じく限定装備のAMGエアロダイナミクスパッケージにより、リヤスポイラーや前後のフリックが追加され、エアロダイナミクスの向上を図るとともに、通常モデルでは有償オプションのパノラミックスライディングルーフが標準装備となっている。


 一方のインテリアも、グレーステッチが施されたブラックの本革にメタルウィーブインテリアトリムを採用。落ち着いた雰囲気のブラック・ナッパレザーと華やかなメタルの装飾が醸し出すコントラストが、上品さを残しつつもレーシーな雰囲気を演出する。


 そのシートにも、通常は有償オプションとして設定されるAMGパフォーマンスシートを採用し、モータースポーツのエッセンスが感じられるヘッドレスト一体型の高いホールド力によって運転姿勢を正確に保ち、スポーツ走行をサポートする。


 そして“エディション・ピーク”のハイライトでもあるブレーキシステムには、現行『Cクラス』には初採用となるAMGカーボンセラミックブレーキを装備。優れた制動性能や緻密なコントロール、大きな負荷のかかる状況においても発揮される高い耐久性に加え、強力な回生ブレーキと組み合わせることでサーキット走行でもより正確な走行が可能に。また、通常のブレーキディスクよりも軽量のため、アジリティを高めることにも貢献している。



通常では設定のないマット塗装の“MANUFAKTUR(マヌファクトゥーア)グラファイトグレーマグノ”を採用したクールなスタイルが基調に


インテリアも、グレーステッチが施されたブラックの本革に“メタルウィーブインテリアトリム”が採用された

 そのほか、快適性を向上させる機能装備として各席で個別に温度調整が可能となるクライメートコントロールや、従来のボイスコントロールに加えて前席乗員のジェスチャーによって車両機能を操作できる“MBUX インテリア・アシスタント”を『メルセデスAMG C63 S Eパフォーマンス』として初搭載。こちらも通常は有償オプションのマルチコントロールシートバックなど、スポーツ走行のみならず全乗員の長距離移動での疲労軽減にも寄与する。


 改めて、リッターあたり176kW(238PS)のパワフルな直列4気筒直噴ターボは、直列4気筒として初めて「One man, One engine」の主義に従い、熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げた『M139』を搭載。エンジン単体で最高出力350kW(476PS)、最大トルク545Nmを発生し、F1由来となるエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを採用する。


 さらに定格出力80kW(約108PS)、最大10秒間のピーク出力で150kW(約205PS)の交流同期モーターをリヤアクスルに搭載し、後輪左右へも駆動力が適正配分される。さらにスリップ量が増えると四輪のトラクションバランスを高めるべく、モーターによる駆動力は必要に応じてフロントホイールにも伝達されるなど、重量配分の適正化とも併せ極めて効率的なシステムが構築される。


 それらを駆動するのは、F1技術に由来する容量6.1kWhのAMGハイパフォーマンスバッテリー(HPB)で、EV走行による航続距離を最大化することより速やかな充放電を行うことを重点に設計されているが、EV走行可能距離も15km(WLTCモード一充電走行距離)と実用的なレベルを確保している。


 その電気モーターは厚さ約4cmで、排気側のタービンホイールと吸気側のコンプレッサーホイールの間で直接ターボチャージャーの軸に一体化され、このモーターが電子制御でターボの軸を直接駆動。アイドリングスピードから全エンジン回転域にわたって、レスポンスが大きく改善されている。


 この『C63 S Eパフォーマンス・エディション・ピーク』は、メルセデス・ベンツ正規販売店に加え、オンラインショールームでも購入申込が可能で、右ハンドル仕様のみとなり、価格は1824万円(税込)となっている。


●メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp



ブレーキシステムには、現行『Cクラス』には初採用となる“AMGカーボンセラミックブレーキ”が装備される


高性能プラグインハイブリッドであることを示す“Eパフォーマンス”の名を冠したモデルとして、赤く縁取られた「C63 S」のエンブレムを採用する

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