今シーズンの主役となるのは誰? 各国リーグ前半戦の“顔”を振り返る

2024年1月23日(火)21時44分 サッカーキング

べリンガム、エンバペ、グリーズマン、ラウタロ [写真]=Getty Images

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 欧州各国リーグは後半戦を迎え、ここからさらに激しさを増していく。タイトルレースや残留争いがヒートアップしていくなか、誰が今シーズンの“主人公”として活躍するのだろうか?

 注目の後半戦を占う意味で、各国リーグの前半戦の顔となった選手を見てみよう。それでは、欧州5大リーグの前半戦の月間最優秀選手を振り返っていこう。

■プレミアリーグ



 今季のプレミアリーグで序盤戦の主役として輝いたのはトッテナムだ。アンジェ・ポステコグルー新監督の元、魅惑の攻撃サッカーを繰り広げて開幕10試合に負けなかった。その功績が認められ、ポステコグルー監督はプレミアリーグ史上初めて就任から3カ月連続で月間最優秀監督賞を受賞した。月間最優秀プレーヤーに目を向けると、8月は今季からスパーズでプレーするイングランド代表MFジェームズ・マディソンが3試合で1ゴール・2アシストと活躍して受賞した。続く9月もトッテナムの選手が選ばれた。退団したイングランド代表FWハリー・ケインの穴を埋め、今季から腕章を巻く韓国代表FWソン・フンミンが自身4度目となる月間MVPに選ばれた。

 10月はリヴァプールでゴールを決め続けているエジプト代表FWモハメド・サラーが受賞。10月のリーグ戦3試合で5ゴールを叩き出し、歴代5位となる通算5度目の受賞を果たすことに。ちなみにプレミア月間最優秀選手賞の歴代最多受賞者はケインと元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロで7回ずつとなっている。

 11月は意外な選手が受賞することに。マンチェスター・ユナイテッドで一時はレギュラー落ちしたイングランド代表DFハリー・マグワイアだ。今季は他に怪我人もいたため出場機会を得ると、11月のプレミアで3試合連続の完封勝利に貢献して個人賞を手にした。12月も復活を果たしたイングランドのタレントが選ばれることに。イングランド代表歴を持つボーンマスのFWドミニク・ソランケは、同クラブで2部降格の憂き目も味わったが、今季はここまでプレミアで12ゴール。12月はプレミア6試合で6ゴールという大活躍で初受賞した!

■ラ・リーガ



 ラ・リーガでは世界的な怪物たちがシーズン前半戦を彩った。まずは夏にドルトムントからレアル・マドリードに加入したイングランド代表MFジュード・ベリンガムだ。開幕から4試合で計5ゴールを叩き出して8月の月間最優秀選手に選ばれると、その後もゴールを決め続けて現在得点ランク1位タイ。驚異の新人は10月にも月間MVPに選出された。

 ベリンガムの3カ月連続受賞を阻止したのは日本が誇る世界的テクニシャン、久保建英だった。レアル・ソシエダの日本代表MFは、9月の4試合で4ゴールと圧巻のパフォーマンスを披露。ベリンガムを抑え、アジア人として初めてラ・リーガの月間最優秀選手に選ばれた。

 11月はアトレティコ・マドリードのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが受賞。フランス代表のアタッカーは同月のリーグ戦3試合で2得点1アシスト。これが自身8度目の受賞となり、リオネル・メッシの歴代最多記録に並んで見せた! 12月は大旋風を巻き起こしているジローナのウクライナイ代表FWアルテム・ドフビクが4試合で4ゴールを叩き出して初受賞した。

■ブンデスリーガ



 ブンデスリーガでは今季のチーム状況が月間個人賞にも反映されている。8月は首位を走るレヴァークーゼンの新戦力、ナイジェリア代表FWヴィクター・ボニフェイスが2試合で2得点1アシストと躍動して月間MVPを受賞。今季ここまで10ゴールのボニフェイスは、月間最優秀ルーキーも同時受賞した。また、8月に限らず9月、10月、11月と4カ月連続で月間のルーキー賞を受賞する活躍を見せた。

 9月の月間MVPに選ばれたのはシュトゥットガルトでゴールを量産するギニア代表FWセール・ギラシだ。9月の4試合で7ゴール・1アシストという驚異的な数字を残して自身初受賞。11月にも今季のサプライズチームであるシュトゥットガルトの選手が選ばれることに。今季ブライトンからローン契約で加入したFWデニズ・ウンダヴは、4年前までドイツ3部に所属していたとは思えないほどの決定力で、11月の3試合で3ゴール。強豪のドルトムントやフランクフルトを撃破して月間MVPに選ばれた。

 10月と12月はレヴァークーゼンの若き司令塔、ドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツが受賞した。2年前に大怪我をして2022年ワールドカップを棒に振った逸材は、昨シーズン後半に復帰すると今季はここまで18試合で5ゴール・7アシスト。ピッチ上でタクトを振るって首位を走るチームの原動力となり、2度も月間MVPを受賞した。

 意外なことに、得点ランク1位を独走するバイエルンのケインは一度も月間MVPに選ばれていない。とはいえ、稀代のストライカーは8月から5カ月連続で月間賞の候補6名には選ばれているぞ!

■セリエA



 セリエAでも世界的プレーヤーが月間賞を受賞している。9月はミランのポルトガル代表FWラファエル・レオンだ。9月のリーグ戦5試合で3ゴール・2アシストをマーク。2019-20シーズンに発足された同賞で通算3度目の受賞となり、ナポリのジョージア代表FWフヴィチャ・クヴァラツヘリアの歴代最多記録に並んだ。

 10月はインテルのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスだ。今季ここまでリーグ戦18ゴールで得点ランク首位を独走するストライカーは得点王争いの大本命でもある。続く11月もアルゼンチン人のアタッカーが受賞。ローマのFWパウロ・ディバラは11月のリーグ戦3試合で1ゴール・2アシストをマークして3年ぶりの受賞を果たした。

 12月はミランのアメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチ。チェルシー時代は苦しんだプリシッチだが、昨夏ミランに加入すると完全復活。12月のリーグ戦5試合で2ゴール・2アシストなど、ここまで6ゴール・5アシストでチームに欠かせない選手となっている。

■リーグ・アン



 フランスでは日本代表アタッカーの活躍が目立った。モナコで輝きを取り戻した南野拓実は8月のリーグ戦3試合で3ゴール・3アシスト。驚異的なパフォーマンスを披露し、2006年1月の松井大輔(当時ル・マン所属)以来となる日本人として二人目の月間MVPを受賞した。

 9月はニースのポーランド代表GKマルチン・ブウカが受賞すると、10月と11月はフランス代表の絶対的エースが選出された。パリ・サンジェルマンのFWキリアン・エンバペは通算11度目の受賞で、2番目に多いズラタン・イブラヒモヴィッチ(受賞5回)を大きく引き離して最多受賞記録を更新し続けている。

 先月はマルセイユのFWピエール・エメリク・オーバメヤンが選ばれた。12月の5試合で4ゴール・4アシストという圧巻の数字で、サンテティエンヌ時代の2013年以来となる実に10年ぶりのリーグ・アン月間MVPに輝いた!

 果たして後半戦は誰が主役になるのか? 欧州各国リーグの月間MVPに注目だ。

(記事/Footmedia)

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