水原被告が主張した数々の「嘘」 海外紙も国際的スキャンダルの余波に懸念「オオタニの世間的な評判にも影響を与えた」

2025年2月2日(日)6時0分 ココカラネクスト

大谷と盟友関係にあった水原被告の証言があらためて注目を集めている。(C)Getty Images

 水原一平被告に対する反論が波紋を呼んでいる。

 ドジャースの大谷翔平の口座から1700万ドル(約26億3500万円)を不正送金したとして銀行詐欺罪と納税の虚偽申告で起訴されている水原被告は、大谷への1697万ドル(約26億3035万円)の賠償と4年9か月の禁固刑を求刑されている。

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 そうした中で水原被告は裁判所に申告書を提出。大谷の専属通訳として活動していた自身が、24時間365日の待機、愛犬の世話、練習施設の手配と運転、スポンサーへの連絡などの雑務に忙殺される日々に追われ、なおかつ「著しく乏しい」金銭状況にあったことを強調。その上で求刑内容の情状酌量を求めた。

 ただ、一連の主張に対して米連邦検察が「真実ではない」と反論。同被告が問題となっていたギャンブル依存症でもなく、大谷に対する返済能力もあったとする証拠を提出し、「彼は世間に真の反省をアピールする代わりに、オオタニから数百万ドルを盗んだことを正当化しようとしているように見える」と断じた。

 ふたたび“嘘”が明るみになり、かつての名通訳に対する世間の声は厳しくなる一方という感が否めない。米連邦検察の指摘をまとめた海外メディアでも水原被告への見方はネガティブなものに変わっている。

 スペイン紙『Marca』のアメリカ版は、検察の側の指摘を伝えた上で「長くギャンブル依存症だったというミズハラ被告の主張を裏付ける証拠はなく、同被告が訴えた証言の正当性にも疑問を投げかけざるを得ない」と断言。昨年3月に公になって以来、長く続いてきたスキャンダルの重要性を説いている。

「この事件はプロスポーツ界における金銭不正、そして大物アスリートに個人的な信頼をされた人物が通訳やアシスタントといった形で関わることへの懸念の高まりを浮き彫りにしている。国際的な注目を集めてきたミズハラの行為はオオタニというスーパースターの財政状況だけでなく、世間的な評判にも影響を与えた」

 果たして、最終的に水原被告の情状酌量は認められるのか。量刑が言い渡されるまで残り4日となっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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