春の侍ジャパンメンバーを考える【投手編】 リリーバー中心の選出か

2024年2月7日(水)15時59分 ココカラネクスト

3月シリーズのメンバー選考のため、井端監督と吉見コーチが視察を続けている(C)Getty Images

 3月6、7日に開かれる「侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」。2月に入り、井端弘和監督と吉見一起投手コーチが各球団のキャンプ地行脚を行いながら、選手の状態をチェックしている。

 そこで、3月のシリーズで選出されるメンバーを予想してみたい。本稿は投手編だ(※野手編は別記事でお届けする)。

【関連記事】春の侍ジャパンメンバーを考える【野手編】 大学生含めフレッシュな顔触れに期待

 前提として、この時期の侍ジャパンシリーズは5年ぶりの実施(2019年、メキシコ戦)。当時12人の投手が選ばれていたので、それに倣った枠数とした。加えて、先行報道により「最終候補」と位置付けられた選手は、基本的にメンバー入りさせている。一方で、直前に台湾遠征を控える巨人勢はリスト外とした。

■予想メンバー(計12名)
・先発or第二先発:山下舜平大(オリックス)、種市篤暉(ロッテ)、隅田知一郎(西武)、平良海馬(西武)
・リリーフ:島内颯太郎(広島)、松山晋也(中日)、山﨑颯一郎(オリックス)、横山陸人(ロッテ)、渡辺翔太(楽天)、根本悠楓(日本ハム)、金丸夢斗(関西大)、中村優斗(愛知工業大)

 具体的に見ていく。まずは先発or第二先発の枠で4人選んだ。基本的に所属チームでローテに入る者で、シリーズでは複数イニングを投げると考えて良い。山下、種市、平良は現体制では代表未選出。秋のプレミア12に向けて、首脳陣も一度見ておきたいのではと思う。もう1枚は左を入れたく、昨秋のアジアCS組から隅田を指名。魔球チェンジアップをはじめ、多彩な変化球を投げられる点で国際試合向きの投手だ。

 リリーフは8人。WBC組からは山﨑、アジアCS組は横山と根本を入れた。山﨑は速球と縦の変化球、横山はサイド右腕、根本は左の本格派とそれぞれ個性が異なる。特に山﨑は本拠地・京セラドーム大阪での開催ということもあり、クローザー役を任せても良いのではないか。

 島内、松山、渡辺は初選出の見込み。島内は快速球が武器で、昨季は42ホールドを記録。セ・リーグ最優秀中継ぎ投手に輝き、堂々の選出だ。松山は育成入団から支配下を勝ち取り、交流戦から頭角を現した剛腕。同じように育成から1年後の代表になった宇田川優希(オリックス)を彷彿とさせる。渡辺は昨季は1年目から25ホールドを挙げ、珍しいパームボールの使い手というのもポイントが高い。

 そして、注目を集めそうなのが2人の大学生。ともに4年生でドラフトの目玉に挙げられている。金丸は関西学生リーグのドクターK。昨秋のリーグ戦では51イニングを投げ、74奪三振。防御率0.35の無双ぶりだった。他方、中村は最速157キロを誇る右腕。中央球界では知名度に劣るものの、昨冬の大学代表合宿を視察した井端監督が高く評価している。

 今回のシリーズは11月のプレミア12、そして2026年のWBCを見据えたものである。若いメンバーが揃う見込みだが、彼らの躍動に期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「メンバー」をもっと詳しく

「メンバー」のニュース

「メンバー」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ