正式販売開始前の『アルファロメオ・トナーレ』に、主力となる新グレード“ヴェローチェ”を設定

2023年2月15日(水)6時30分 AUTOSPORT web

 本年1月26日に国内でも発表され、この2月18日からの正式発売がアナウンスされていたアルファロメオの次世代モデル、新型『アルファロメオ・トナーレ』に、早くも新グレード“”Veloce(ヴェローチェ)”が追加設定された。スポーツ性能と上質感を高めた同車は、アナウンス同日となる2月10日から発売が開始されている。


 2022年2月にワールドプレミアを飾り、世界初の新規軸としてブロックチェーン・テクノロジーを活用して購入時に車両認証を行い、ライフサイクルとともにブロックチェーン上の情報を更新することで残存価値保護を図る“NFT(非代替性トークン)デジタル証明書”を備える(本国仕様)など、技術面でも革新的な1台として話題を呼んだ『アルファロメオ・トナーレ』が、いよいよ日本市場にも本格導入される。


 自動車史にその名を連ねるモデルからデザインのヒントを得たというエクステリアは、そのもの“GTライン”と名付けられたショルダーウエスト部に、かつての『ジュリアGT』を、全体のワイドなボリューム感と官能性では『8Cコンペティツィオーネ』などを引用。象徴となる“盾”も従来のようにバンパーとの一体成形ではなく、独立したエレメントとして「浮かんでいるように見える」シールド(盾)が採用された。


 さらにフロントフェイスにおける大きな特徴となる“3+3”コンセプトを採用したヘッドライトは、こちらも『SZザガート』や『プロテオ・コンセプトカー』といったアイコンたちを再解釈した造形とし、リヤの左右を横断するように設置された正弦波形状の『ライトシグネチャー』や、1960年代から採用された『テレフォンダイアル』のテーマを現代的にアレンジしたホイールなど、クルマの世代とタイプは異なりながらも、イタリアン・デザインの特徴を組み合わせた魅力的な造形としている。


 一方のインテリアでも、3スポーク・スポーツ・ステアリングホイールと『テレスコピック』インストルメントパネルを備え、セグメントにおけるクラス最高スペックとなる合計22.5インチのふたつの大型フルTFTスクリーンを装備。センターコンソールには新しいD.N.A.ドライビングモード・セレクターが配置され、ダッシュボードには『バックライト』エフェクトによって浮かび上がるインサートも採用されている。

フロントフェイスにおける大きな特徴となる“3+3”コンセプトを採用したヘッドライトに、独立したエレメントとして「浮かんでいるように見える」シールド(盾)が採用された
装備充実の上級グレードの位置付けとなる“Veloce”には、レッド塗装のブレーキキャリパーに専用の20インチアルミホイールが組み合わされる


■スポーツ性能と上質感を兼ね備えた“伝統”のヴェローチェは、装備充実の上級グレード


 そんな『アルファロメオ・トナーレ』は、日本国内への導入記念モデルである限定車“Edizione Speciale(エディツィオーネ・スペチアーレ)”と、こちらも伝統の名称を掲げるカタログモデル“Ti”のラインアップが発表されていたが、新たに加わるヴェローチェも現在の『Giulia(ジュリア)』や『Stelvio(ステルヴィオ)』でも設定される、スポーツ性能と上質感を兼ね備えたブランド伝統のグレード名となっている。


 今回、受注生産となることが発表された“Ti”に対し、装備充実の上級グレードの位置付けとなるヴェローチェには、レッド塗装のブレーキキャリパーに専用の20インチアルミホイールが組み合わされるほか、電子制御サスペンションを採用してスポーティかつ上質な乗り心地を実現。パドルシフトやステアリングヒーターに加え、前席メモリー機能付き電動8ウェイのブラックナチュラルレザーシートを備えるなど明確な差別化が図られている。


 さらに両グレードとも、車両前後および側面方向を監視するフロントカメラとインテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロール(IAAC)やレーン・センタリング(LC)システムを組み合わせたレベル2を実現する新しいADAS(先進運転支援)システム、交通弱者に配慮した自動緊急ブレーキ、ドライバー眠気検知、そしてテールゲートを介してリヤシートに置いた荷物を検出する機能などあらゆるドライバーアシスタントも備えた。


 パワートレインにも電動化テクノロジーが搭載され、新開発された160PSの4気筒1.5リッター・ハイブリッドVGT(可変ジオメトリーターボ)ガソリンには350barの直噴インジェクションを採用し、7速デュアルクラッチ・トランスミッションを組み合わせる。さらにエンジンを停止した状態でも走行可能な『P2』電気モーターを搭載し、高電圧の48V仕様で15kW/55Nmを発生。WLTCモードの燃料消費率で16.7km/Lの省燃費性能を誇る。


 これで実質2グレード構成となった『アルファロメオ・トナーレ』は、受注生産の“Ti”が524万円、追加設定された主力グレードの“ヴェローチェ”が589万円(いずれも税込)となり、導入記念モデル“エディツィオーネ・スペチアーレ”は、販売定数に達し次第終了となる。

エンジンを停止した状態でも走行可能な”P2″電気モーターを搭載し、高電圧の48V仕様で15kW/55Nmを発生。WLTCモードの燃料消費率で16.7km/Lの省燃費性能を誇る
パドルシフトやステアリングヒーターに加え、前席メモリー機能付き電動8ウェイのブラックナチュラルレザーシートを備える


アルファロメオ ジャパン公式サイト:https://www.alfaromeo-jp.com/tonale/

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