「首位打者候補になる」阪神注目の左翼争い 高卒4年目外野手の"躍進"を球界OBが予言「昭和の匂いがする」
2025年2月19日(水)16時45分 ココカラネクスト

前川は楽天との練習試合で豪快な3ランを放った(C)産経新聞社
新生藤川阪神では、し烈な左翼争いも注目されている。
高卒4年目シーズンとなる前川右京、新外国人のラモン・ヘルナンデス、井坪陽生、野口恭佑、島田海吏、井上広大らが定位置奪取を目指し、しのぎを削る。
【キャンプ視察】ロッテ&阪神キャンプに潜入
また15日に行われた楽天との練習試合(宜野座)では前川が5回二死一、二塁の好機に相手3番手、渡辺翔の変化球を捉え、豪快な3ランをマーク。開幕に向け順調にステップを踏んでいる。
本格覚醒が期待される前川に関して球界内からも様々な考察の声があがる。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は18日に自身のYouTubeチャンネルに「【キャンプ視察】ロッテ&阪神キャンプに潜入!!西川史礁の評価とは!?阪神藤川球児は〇〇な監督!!山田脩は"二岡"になれる存在に…現地で見て感じたことを解説します!!」と題した動画を更新。阪神キャンプを視察した際に感じた前川の印象、今季のパフォーマンスを独自の目線で語っている。
阪神のキャンプ取材を行う中で左翼争いについて聞く機会があったとしながら、その中では「前川が一歩リードしている」とあるコーチが話すなど、評価を高めているとした。
その上で前川の印象に関して「バッティング見たら、やっぱり違うな 昭和の匂いがする」といい意味での泥臭さを感じると表現。
そう感じる理由に関しても「まったくぶれない 自分を信じ切れている力がある」と打撃に関して、目指す形がしっかりあることも強みを感じるとした。
一般的に最近の若手選手によくあることとして、秋にコーチ陣から教わったポイントが春季キャンプではまったく変わってしまっているなどもよく聞くとしながら、前川はその点、コツコツと取り組んでぶれを感じさせないとした。
「まず自分を信じ切れるのは大事なこと」と高木氏。その上で高卒4年目シーズンの大きな飛躍を予言した。
「レギュラーでずっと使われるようであれば、首位打者候補というふうに言っとくよ」と球界を代表するバッターになると成長を期待。昨季の前川は116試合に出場、打率.269、4本塁打、42打点。特に満塁の場面では9打数4安打、14打点と無類の勝負強さを発揮した。
すでに前川に関しては順調にいくようであれば、藤川球児監督も開幕6番を想定するなど、ポテンシャルの高さは誰もが認めている。
ライバルは多いが、目指す開幕スタメンを勝ち取れるか。今季の大暴れを期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]