【侍ジャパン秘話】下位打線に“メジャーリーガー”が3人 2009年大会で原監督から岩村明憲氏が告げられた言葉の中身

2023年2月20日(月)21時32分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 来月に迫ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む侍ジャパン。メンバーには大谷翔平(28=エンゼルス)、ダルビッシュ有(36=パドレス)、鈴木誠也(28=カブス)、吉田正尚(29=レッドソックス)、そしてラーズ・ヌートバー(25=カージナルス)らが代表入りした。メジャーリーガー5人がWBCに参戦するのは、2度目の世界一を果たした2009年の第2回大会以来だ。

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 現役時代に東京ヤクルトスワローズや東北楽天イーグルス、メジャーリーグのタンパベイ・レイズなどで活躍し、2006年と09年に2度のWBCに出場。現在は独立リーグの福島レッドホープスで球団社長兼監督として活動している岩村明憲氏が、侍ジャパンのキャンプが行われるひなたサンマリンスタジアム宮崎でインタビューに応じ、2009年大会での秘話を明かした。

 岩村氏は、「2009年のときに城島さんと福留さんと自分が日本の7、8、9番を打ったんですよね」と、当時の打線を振り返った。同大会で日本の指揮を執った原辰徳監督は、下位打線に、城島健司氏(当時マリナーズ所属)、福留孝介氏(当時カブス所属)、そして岩村氏のメジャーリーガー3人を並べる起用を見せた。「原監督からしっかりとした説明をいただいて、『とにかくメジャーリーガー3人が下位打線にいると、このチームは怖い。頼む、やってくれないか』という言葉を受けて、『かしこまりました』という形で、打順のことは理解しました」と、岩村氏は原監督から伝えられた言葉を明かした。

 当時、原監督から下位打線での起用の意図を説明された岩村氏だが、「今回でも、(自分の所属する)チームではレギュラーだけど、代表ではバックアップの選手がいると思います。この選手たちのモチベーションを保つために、コミュニケーションは必要ですね」と話し、チーム内でのコミュニケーションの重要性を述べた。

 岩村氏は最後に、「そういうコミュニケーションは(今回の侍ジャパンでも)あると思うので、それぞれの打順に入っても、自分の働きをしてほしいなと思います」と語った。大谷がどの打順で起用されるのか、3冠王の村上宗隆(23=ヤクルト)を4番打者に据えるのか、栗山監督が考える打線に注目が集まる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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