井端ジャパン初選出「右の長距離砲」候補がアピール合戦 WBC、プレミア組に割って入るため必要なのは?【侍ジャパン】

2025年3月7日(金)17時30分 ココカラネクスト

水谷はアピールに成功。メンバー入りへ前進した(C)産経新聞社

 侍ジャパンは3月5、6日にオランダとの強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本vsオランダ」を戦い、2連勝で終えた。

 井端弘和監督は今回のオランダ戦を「長距離砲」と「中継ぎ左腕」発掘の場と捉えており、選手選考もそれに則る形となった。本稿では、とりわけ需要が高いとされる「右の長距離砲」についてまとめたい。

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■強烈な印象を残した水谷

 2戦を通して最もインパクトを与えたのは、水谷瞬(日本ハム)で間違いない。

 侍ジャパン発足後初めてとなる、現役ドラフト組からの選出。移籍1年目の昨季に交流戦最高打率を残したスラッガーは、第1戦でいきなり先頭打者アーチをぶっ放す。それだけでなく、第2戦でも5回に適時三塁打をマーク。ひと振りで結果を残せる対応力、スイングスピードの速さは代表の中でも際立った。

 3月9日に24歳になる若武者は、所属チームでも圧倒的な結果を残して、秋の強化試合や来春のWBC本番にも名を連ねるか。

■細川は恩返しの一打

 水谷と同じく現役ドラフト組の細川成也(中日)も今回が初選出。広いバンテリンドームナゴヤを本拠地にしながら2年連続20本塁打をクリアした長打力は本物で、期待は大きい。

 今回のオランダ戦では第1戦でフル出場。「6番・左翼」として、4打数1安打1打点を記録した。3打席目まで安打が出なかったものの、最後の打席でダメ押し点となる適時打。選んでくれた井端監督に恩返しの一打を届けた。

 今後も代表に入っていくには、細川も水谷と同じく所属チームでの活躍がマスト。本人も目標と掲げる30本塁打到達で、主軸候補に名乗りを上げたい。

■関西で力を見せつけた大山

 第2戦でスタンドが最も沸いたのは、大山悠輔(阪神)の本塁打だった。

 3点を先制した5回表、2死走者なしになって攻撃終了かというタイミングでの一発。144キロ速球を捉えた打球はあっという間に左翼ポール際へ。弾丸ライナーで突き刺した。

 2019年春のメキシコ戦以来、久々の代表入り。もちろん井端監督になってからは初めてだ。吉川尚輝(巨人)と並んでチーム最年長の30歳が、関西のファンの前で堂々とアピールした。

■3人のWBCメンバー入り、可能性は?

 水谷と細川は外野の両翼、大山は一塁がメインの選手だ。実際に来春のWBCに選ばれる可能性はどれほどだろうか。

 外野は鈴木誠也(カブス)をはじめとするメジャー組、プレミア12で活躍した森下翔太(阪神)や辰己涼介(楽天)は確実に選考に入ってくる。今回も選ばれた万波中正(日本ハム)だって忘れてはならない。つまり激戦区だ。水谷と細川は、今シーズン相当打たないと入れないのではないか。

 大山の守る内野のコーナーポジションは、状況が異なる。前回のWBCでレギュラーだった村上宗隆(ヤクルト)と岡本和真(巨人)が、今オフにMLB移籍をするかもしれない。村上は本人がNPBラストイヤーを公言しているので、ほぼ確定だろう。岡本の動向次第では大山が割って入る可能性もなくはないと見る。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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