「ぜひ出場したい」ガーディアンズ・クワンが侍ジャパン入り改めて熱望 祖父母が山形出身の日系3世
2025年5月28日(水)8時44分 スポーツニッポン
ガーディアンズのスティーブン・クワン外野手(27)が27日(日本時間28日)、本拠でのドジャース戦前に取材対応。改めて来年3月に行われる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に侍ジャパンとしての出場を熱望した。
クワンは母方の祖父母が山形出身の日系3世で、前回WBCでは侍ジャパンの予備登録メンバーに入っていた。ただ、代表資格を得るには本人、もしくは両親のどちらかが日本生まれの必要があったが、母は米国生まれだったため資格を得られず“幻の侍戦士”となった。
クワンは来年3月の次回大会について「厳しい規制があることは分かっている。パスポート、出身地、両親の出身地などの規制は変わってはいないと思う。もし何かが変われば、ぜひ出場したい」と改めて出場を願い「何か(制度など)が変わったら、ぜひ出場したい。でも、もしそうなる運命じゃなかったら、それは仕方がない。きっと(WBCの)試合は見続けるよ」と続けた。
ただ、大谷や山本ら前回WBCに出場した日本人選手とは「ほとんど話はしていない」とした。
前日26日終了時点でリーグ5位の打率・314と好調をキープしており、米国代表から声がかかる可能性もある。「できればどんな国でも代表としてプレーしたい。そのようなレベルの大会に出場できること自体が本当に光栄だ」とWBC自体に出場したいと熱望。その上で「ただ、何が起こるかは自分ではコントロールできないので、それに関しては仕方ない」とも語った。
今季について「順調だよ。去年は5月上旬にハムストリングを痛めたが、今年はなんとか乗り越えた。だからそれが喜ばしい。体調はすごくいい」と手応えを口にし「できるだけ多くの試合に出場し、体を常にフレッシュな状態に保つよう、色々な予防策を講じてる。地区首位のタイガースとのシリーズも良かった。チームとしても自分たちのアイデンティティを見つけようとしているところで、今のところ順調に進んでいる」とうなずいた。
前回大会ではカージナルス・ヌートバーが初の日系人選手として出場し、3大会14年ぶりの世界一に貢献。「ペッパーミルポーズ」が日本でも大流行した。クワンの侍ジャパン入りが叶えば、ヌートバーに続き、注目を集めそうだ。
クワンは昨夏球宴時にも「前回も出たかったけど、規則の問題で叶わなかった。(制度が)変わるのであれば、ぜひ出たい」と来年3月の第6回WBCへの出場に前向きな姿勢を見せていた。