DeNAの快足コンビが侍ジャパンを牽引! 機動力で流れを変えたオランダ戦のターニングポイント
2025年3月7日(金)18時10分 ココカラネクスト

森の足がチームに流れを呼び込んだ(C)産経新聞社
3月6日、野球日本代表「侍ジャパン」 はオランダとの強化試合に9-0で勝利。2連勝を飾り、フレッシュな選手たちがそれぞれにアピールした。6日の試合、侍ジャパンは毎回ランナーを出すもなかなか点に結び付けられない苦しい展開。そんな流れをガラッと変えたのは、昨シーズン26年ぶりの日本一に輝いたDeNAの若手の“足”だった。
【画像】侍ジャパンに勝利呼び込む!人気アイドル・黒見明香さんの始球式
5回表、先頭打者の森敬斗は四球で出塁すると、次の太田椋の打席の5球目にスタート。盗塁を成功させ、太田のファーストゴロの間に三塁まで進む。そして、佐藤輝明がライトへの飛球を放つと、ライトのディダーが落球して悠々と先制のホームを踏んだ。佐藤の当たりも犠牲フライには十分な飛距離だったため、「相手のミス」と言うよりは、森の走力が奪った先制点と言える。
この回、足で魅せたDeNAの選手はもう1人いる。侍ジャパンは先制点をマークした後も、水谷瞬のタイムリー、大山悠輔のソロホームランで着々と点を積み重ねた後、2アウト、ランナーなしで打席に立った梶原昂希も四球を選んで出塁。
次の廣瀨隆太の打席の4球目で盗塁を成功させ、岸田行倫の内野安打の間に二塁から快足を飛ばして5点目のホームを踏む。森は先制点、梶原は貴重な追加点を足でもぎ取り、DeNAの快足コンビがオランダの守備のリズムを崩し、一挙7点のビッグイニングをもたらした。
オランダ打線を1安打に封じ込めた侍ジャパンの投手力が光ったが、DeNA陣の機動力の高さもうかがえる内容だったこの試合。DeNAは昨シーズンから走塁の意識改革が行われ、チームの盗塁数は、2023年(33盗塁)はリーグ最下位だったが、2024年(69盗塁)はリーグトップだった。主砲の牧秀悟もリーグ7位の11盗塁をマーク。しかも盗塁成功率100%と見事な数字を残した。
オープン戦でも3月6日現在、DeNAは12球団中4位の6盗塁を決めている。森と梶原が侍ジャパンに帯同しており、オープン戦に出場していなかったことを鑑みても、今シーズンも機動力は健在だ。牧、宮崎敏郎、オースティン、佐野恵太と中軸はそろっており、それに加えて足も使えるとなると今シーズンも大きく躍進するかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
関連記事(外部サイト)
- 井端ジャパン初選出「右の長距離砲」候補がアピール合戦 WBC、プレミア組に割って入るため必要なのは?【侍ジャパン】
- 3月初旬に最速158キロの衝撃 “ネクストメジャー”26歳右腕が話題「この力感で158キロはえぐすぎる」【侍ジャパン】
- 「みんなが思うほど支配的なチームにならない」MLB公式が地区ごとに今季を大胆予想…ドジャースは「勝率が過去7年間で最低の水準になる」
- 「国際試合では有効なストレートになる」2026WBCの秘密兵器となるか 球界レジェンドOBが"国際大会向き"と絶賛した侍30歳 160キロ右腕の存在感【侍ジャパン】
- 甲子園がどよめく平均154キロの凄まじさ 独立L→育成入団で支配下を勝ち取った“怪腕”工藤泰成の衝撃「球児みたい」