SAVの末弟となる第3世代『BMW X1』が登場。電気自動車の『iX1』もラインアップ
2023年2月22日(水)6時35分 AUTOSPORT web
BMWが提唱するSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)のうち、もっともコンパクトな“X”シリーズの末弟『BMW X1(エックスワン)』が第3世代へとフルモデルチェンジ。セグメント最長級となる465kmもの航続可能距離を誇る初の電気自動車『BMW iX1(アイエックスワン)』もラインアップし、2月17日より発売開始となっている。
1999年に登場した『BMW X5(エックスファイブ)』を始祖としたBMWのXモデル群のうち、その末弟である『BMW X1』は2010年に『3シリーズ』のプラットフォームを活用した初代モデルが登場した。
武骨なSUVとは明確に一線を画す“オンロード走行性能を高めたSAV”という革新的なコンセプトを持つモデルとして、高いアイポイントが安心感をもたらすセミ・コマンドシート・ポジションや、BMWならではの俊敏で爽快な走りを継承した3代目は、シンプルながらも洗練された印象を与えつつ、BMWカーブド・ディスプレイの採用やiDriveコントローラーの廃止など、ユーザーインターフェースにおいても大幅なデジタル化が施された。
さらにセンターコンソールにもQi対応機器(スマートフォン等)を置く事で、充電も可能として利便性を高め、後席は大人3名が座れる空間を確保するとともに、40:20:40分割可倒シートの採用によりラゲッジスペースを有効活用することも可能に。内燃機関モデルの積載容量は大人3名乗車時で540リッター、シート格納時には最大1600リッターにまで拡大することができる。
そのガソリン・エンジン搭載モデルのBMW X1 xDrive20iは、最高出力204PS/5000rpm、最大トルク300Nm/1450-4500rpmを発揮する2.0リッター直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリンに、ダイナミックな走りを実現する7速ダブル・クラッチ・トランスミッションを搭載。
正方形に近い大型キドニー・グリルと、BMWデザインの意匠のひとつである環状のシグネチャーを2回繰り返す“ツイン・サーキュラー”を進化させたアダプティブLEDヘッドライト、ハンドルをドアパネルと一体化させたフラッシュ・ハンドルの採用など、特徴的なエクステリアによるエアロダイナミクスの最適化も貢献し、WLTCモードで12.9km/リッター、JC08モードで14.3km/リッターの燃料消費率を実現した。
■BEVモデルは0-100km/h加速を5.6秒でこなす俊足
そして注目のBEVモデルとなるBMW iX1 xDrive30(エックスドライブサンマル)は、最高出力190PS(140kW)、最大トルク247Nmを発揮する電気モーターを前後に備えた4輪駆動モデルとされ、システムトータルでの最高出力は200kWとし、最大トルクは494Nmに。この結果、0-100km/h加速を僅か5.6秒でこなす俊足の持ち主となっている。
ボディ床下に収納されているリチウムイオン電池のバッテリー容量は66.5kWhとなり、一充電での走行可能距離は465kmに。普通充電と急速充電(CHAdeMO)の双方に対応し、自宅で8kWのBMWウォール・ボックス(200V/40A)を利用することにより、充電開始時10%の状態から約6時間30分で80%まで充電することが可能となる。
この新型『BMW X1』では、モダンなイメージを保ちつつエレガントに仕上げたxLine(エックスライン)と、スポーティさを増したMスポーツの2種類のデザイン・ラインが用意され、MスポーツモデルとiX1 xDrive30 xLineには、アダプティブMサスペンションを装備。標準サスペンション搭載モデルと比較して車高が20mm下がり、操舵性を大幅に向上させている。
そのほか最先端の先進安全機能ドライビング・アシストを標準装備し、パーキング・アシスタントには同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト機能も搭載。テレマティクスサービスのBMWコネクテッド・ドライブや、AI音声認識技術を活用したBMW Intelligent Personal Assistant(インテリジェント・パーソナル・アシスタント)、Amazon Alexaも利用可能で、価格は556万〜668万円(税込)となっている。
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