「もう1回行ってみようかな…」前年覇者の稲葉陽八段は超強豪“弟弟子コンビ”再指名!?競合必至、実現なるか/将棋・ABEMAトーナメント2025
2025年5月18日(日)10時0分 ABEMA TIMES

前年覇者は、連覇を目指す今期どのようなメンバーを選出するのか。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2025」は、5月24日にドラフト会議の模様が放送される。稲葉陽八段(36)の狙いは「もう1回行ってみようかな…」?昨年大活躍を見せ、重複必至の“弟弟子コンビ”を射止めることができるのか。王者の選択に大注目が集まる。
「やっぱり優勝して同じメンバーを選ぶのか、ちょっと新しいチームをするのかでかなり悩んだんですけど…」。昨年、2年ぶり2度目の優勝を飾ったチーム稲葉のリーダー・稲葉八段は誰よりも混乱の表情を見せている。
それもそのはず、前年のチームメイトだった藤本渚六段(19)、上野裕寿五段(22)は両者が個人賞を争うほどの大活躍。同じ井上慶太九段(61)門下の3人とあり見事なチームワークを発揮し、約半年間の戦いの末に頂点にのぼり詰めた。「2人は決勝戦終わった後もまた練習将棋やって熱い戦いをしてたので、そういう意味では本当に負けず嫌いだなっていうのがより感じられましたね」。ABEMAトーナメントはもちろん、公式戦でも大活躍する弟弟子の存在がより頼もしいものに感じられたようだ。

「ただやっぱり“選ばれる”っていうのは、若手棋士にとっては励みになると思うんです。でも信頼関係というのもあるので、そういった部分では弟弟子というのがあるので、もう1回行ってみようかな…」
団体戦として6回目の開催となる今期は、チーム数が8チームとより厳選されることとなる。実力値の高い若手を狙って指名するということは競合も必至。しかし、王者は「抽選に外れたとしても多分相当強い人が残ってると思うので、以前よりも抽選を恐れる必要はなくなっているのかもしれないですね」と楽観的な見方もしているようだ。昨年同様、藤本六段&上野五段の若手有望株コンビを獲得し、“チーム稲葉Ver. 2”を実現することができるのか、必見だ。
◆ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)