ルーキーのラスムッセンがデグナーでクラッシュし赤旗終了。首位は野尻/第1・2戦鈴鹿FP1
2025年3月7日(金)12時28分 AUTOSPORT web

3月7日(金)、三重県の鈴鹿サーキットで、全日本スーパーフォーミュラ選手権の2025年シーズン第1・2戦を前にした金曜フリー走行1回目のセッションが午前11時から60分間行われ、野尻智紀が最速タイムをマーク。2番手には岩佐歩夢が続き、TEAM MUGENが開幕セッションでワン・ツーを奪った。
セッションはオリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)のクラッシュにより、赤旗終了となっている。
13チーム・22名のドライバーが日本最速の座をかけて争うスーパーフォーミュラの2025シーズンが、いよいよ始まった。今年は開幕ラウンドから1ウイーク2レース制となり、8日(土)に第1戦の予選と決勝が、9日(日)に第2戦の予選と決勝が行われるスケジュールとなる。
今季はレースフォーマットやタイムスケジュールも一部変更され、2レース制の際はこれまで90分1回だった金曜日のフリー走行は、60分2回へと改められた。
2月に鈴鹿で行われた公式テストは、2日間の予定が降雪のため1日へと短縮。各チームとも、再生可能原料比率が高められた新スペックのタイヤなどへの対応が充分でないなか、ドライコンディションで迎えた金曜の2回のフリー走行は、開幕ラウンドの週末に向けて貴重な走行機会となった。
■残り2分でクラッシュ。各車アタック完遂できず
朝から晴天に恵まれた鈴鹿サーキットで、定刻の11時にセッションは開始。ホームストレート上はやや強い追い風が吹くなか、22台の車両がほぼ一斉にコースに向かう。風の影響か、セッション序盤からコースを少し外れる車両もあったが、各車は概ね順調に周回を重ねていった。
開始20分、ルーキーのイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分36秒707という全体ベストタイムを刻み、最初に1分36秒台へと突入。
野尻智紀と岩佐歩夢のTEAM MUGEN勢、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)らがタイミングモニター上位に進出するなか、ルーキーのザック・オサリバン(KONDO RACING)も一時3番手につけた。
セッション折り返しを前に岩佐が1分36秒412へと全体ベストを縮め、暫定首位に立つ。
後半に入ったところで、昨年王者の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)も1分36秒台に入れて3番手へ。さらに大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)もトップ5へと浮上してくる。
残り20分、野尻がセクター1、2で全体ベストを刻みながら、1分36秒333を記録してチームメイトを上回っていく。さらに太田も1分36秒台に入れ、再び上位につけた。
残り10分を切り、各車はセッション終盤のアタックシミュレーションへ。まずはロングランに集中していたか、ここまで下位で走行を重ねていた牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分36秒806でフラガに次ぐ暫定4番手へ。
同じくサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)も21番手から13番手へとポジションを上げる。
各車がアタックを敢行するなか、残り2分を切ったところでラスムッセンがデグナーひとつ目の縁石に乗りすぎたかバランスを崩し、そのままふたつ目アウト側のタイヤバリアにフロントからやや激しくクラッシュ。赤旗が提示され、セッションはここで終了となった。ラスムッセンは降車する際に痛そうな素振りも見せており、容体が気になるところだ。
これによりほとんどの車両がアタックを完遂できない状況で、このセッションは終了。最終アタックシミュレーションに入る前のタイムが、各車のベストタイムとなった。
フリープラクティス2回目のセッションは、このあと15時30分から行われる。
