10クラス60台が参戦へ。スーパー耐久第1戦もてぎのエントリーリストが発表

　3月12日、ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONEを開催するスーパー耐久未来機構は、3月22〜23日にモビリティリゾートもてぎで開催される第1戦『もてぎスーパー耐久 4Hours Race』のエントリーリストを発表した。10クラス計60台が争う。

　プライベーターが独自にカスタムしたマシンのみならず、近年はGT3やGT4、TCR規定といったグローバルで活躍する車両、さらに自動車メーカーの開発車両がさまざまな目的で参加するなど、年々盛り上がりをみせているスーパー耐久シリーズ。

　迎える2025年シーズンは、開幕戦が2021年以来となるモビリティリゾートもてぎに変更され、3月22日（土）、23日（日）の両日に予選・決勝が2グループに分けて行われる。すでに3月2日は開幕に向けた公式テストが開催されており、続いてエントリーリストが発表された。

　GT3車両が総合優勝を争うST-Xクラスには、体制発表を行っているTKRI、apr、seven × seven Racing、D’station Racingの4チームに加え、Hitotsuyama Racingが101号車Hitotsuyama Audi R8 LMSで参戦。ドライバーは鈴木建自／小川颯太／ジェームス・プル／猪爪杏奈が務めるとのことで、楽しみなラインアップのひとつだろう。

　ST-Zクラスには11台のGT4車両が名を連ねた。ドライバーは一部TBN（後日指名）表記になっているものの、スーパーGTなどでも活躍する選手が多く、今年もシリーズ随一の激戦クラスになりそう。なお、PROGRESS Racingの111号車メルセデスAMG GT4にはドリフト競技最高峰D1グランプリ（D1GP）王者の斎藤太吾が登録されている。

　ST-TCRクラスにはM＆K Racingが走らせる2台のFL5型ホンダ・シビック・タイプR、エヴァンゲリオン・レーシングとコラボのAudi Team SHOW APEXのエヴァRT初号機 RS3 LMS、Birth Racing Projectのクプラ、WAIMARAMA Racingのヒョンデ・エラントラNを加えた5台が参戦する。

　自動車メーカーの開発車両が参加するST-Qクラスは、GR Team SPiRITのGR Yaris DAT Racing Conceptの1台のみとなるが、開発に向けたデータ収集という役割は大きいはず。そして昨年はシンティアム アップル KTMのみだったST-1クラスには、既報のとおりD’station Racingがポルシェ911 GT3カップを投入、2台が争うことになる。

　ST-2クラスはミツビシ・ランサーエボリューション、トヨタGRヤリス、ホンダ・シビック・タイプRといったバラエティに富む8台が参戦。ST-3クラスは今年も岡部自動車のニッサン・フェアレディZと、TRACY SPORTS with DELTAのレクサスRCが2台ずつ名を連ねた。

　ST-4クラスは今年もトヨタGR86が主戦場とするが、TEAM NOPROがNC型マツダ・ロードスターを投入するほか、昨年までST-5クラスを戦っていたAutoLaboが今季はST-4にも参戦する。そしてST-5クラスは今季から前輪駆動の“ST-5F”と後輪駆動の“ST-5R”に分けられ、第1戦には5Fに8台、5Rに7台が参戦する。各クラスのエントリーリストは以下のとおり。

2025スーパー耐久第1戦『もてぎスーパー耐久 4Hours Race』暫定エントリーリスト（3月12日時点）

ST-X（5台）

ST-Z（11台）

ST-TCR（5台）

ST-Q（1台）

ST-1（2台）

ST-2（8台）

ST-3（4台）

ST-4（9台）

ST-5F（8台）

ST-5R（7台）