【オリックス】宮城大弥、6回13奪三振の力投 「本当に打者一人一人と勝負。そういうところを目標として、次も」 21日・阪神戦で総仕上げ
2025年3月13日(木)5時0分 スポーツ報知
13奪三振で6回を2失点にまとめた宮城(カメラ・馬場 秀則)
◆オープン戦 中日3—2オリックス(12日・バンテリンドーム)
オリックス・宮城大弥投手(23)がまた、投手としての幅を広げた。「出力を抑え気味で、いろいろ確かめながら投げていた」と実感したのは岸田監督だ。実戦4試合目で初めて失点(2失点)したが、6回を13奪三振の力投。「本当に打者一人一人と勝負。そういうところを目標として、次も投げられれば」と隙を埋めていくつもりだ。
2回に中田、村松、鵜飼からオール空振りで3者連続三振。計12球とほぼ遊び球なしだった。「プラスに考えていきたい」と収穫にしたのは最速147キロにとどめた直球、スライダー、チェンジアップ、フォークと多彩に奪ったこと。84キロの超スローカーブでもストライクを取り「緩急が持ち味なので、考えながらやっています」とうなずいた。
5日には侍ジャパンとしてオランダ戦(京セラD)に先発。向上心のかたまりのような左腕は、種市(ロッテ)に衝撃を受けた。常時150キロ超の直球と落差の大きなフォーク。ある時に「(打者を)抑えるの、簡単でしょ?」と聞かれた。「そんなことないです」と真面目に答えたのは本心。「もっと練習しなきゃいけない」とさらに前進するきっかけをくれた一人だ。
次回は21日の阪神戦で総仕上げし、28日の楽天戦(ともに京セラD)で2年連続の開幕投手を務める。女房役の森が右脇腹を負傷し、戦線離脱の可能性が高くなった。エースとして、先頭に立つ。(長田 亨)