「投手を諦めるのが最善」ボンズが大谷翔平の打者一本化を提唱 なぜ“最恐打者”は二刀流復活を拒むのか「わざわざ壊す必要ない」

2025年3月14日(金)6時0分 ココカラネクスト

同じ左の強打者としてボンズ氏は、大谷に強い関心を持っている。(C)Getty Images

 強打者として球界で歴史を作った自負があるからこそ、「投打二刀流」という挑戦に疑問を抱かずにはいられないのかもしれない。

 現地時間3月12日に米メディア『Sportico』のインタビューに応じたバリー・ボンズ氏は、「(大谷翔平は)また投げるのか? それにはかなりの集中力がいる。また怪我をするかもしれない。周りの奴らは多くのことを要求しすぎている」と持論を語った。

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 自身もメジャーリーグで一時代を築いてきた。2000年代初頭に最盛期を迎えたレジェンドは、歴代最多となる762本塁打の金字塔を達成。さらに年間73本塁打(2001年)、通算四球数2558といった衝撃的な記録を残してきた。

 当時に「球界最恐スラッガー」として異彩を放ったボンズ氏。打者として成績を残し続ける難しさを熟知するからこそ、投手として再起を図ろうとしている大谷に不満が漏れる。インタビューについて「ショウヘイ・オオタニは投手を諦めるのが最善」とした『Sportico』で60歳は、「DHとして、やるべきことをやっているのなら、わざわざ壊れていないものを壊しに行く必要はない」と指摘。大谷が指名打者として史上初のMVPに輝く打者一本に絞るべきとした。

 もっとも、投手としての復帰を完全否定するわけではない。「あくまで私個人の意見だが……」と前置きした上で、ボンズ氏は新たなアイデアをぶち上げている。

「もしも、投手として復帰するならブルペンから出ていくべきだ。個人的にはそうなったら最高だと思うね。投手としての彼は優秀ではあるから、誰にとっても頼りになるクローザーやセットアッパーになれるだろう。

 もう先発投手として頑張る必要はない。6回までノーヒットノーランを続けていたら、その後もノーヒットノーランを完遂しようと努力しなければならないかもしれない。そして翌日、DHを任せるのか?」

 投手、とりわけ先発投手の負担の大きさを考え、「投手・大谷」の再起に懐疑論を投げかけるボンズ氏は、「彼はポジションプレーヤーもできるし、外野もできるだろう」と強調。自身も現役時代に外野手を務めていた経験から「50盗塁できるなら外野はやれる。あのポジションは大したことがない。突っ立っているだけだ」と断言した。

 大谷の投手としての才覚を評価しつつも、打者完全転向を訴えたボンズ氏。レジェンドの言葉だけに説得力はあるが、そのストレートな物言いは波紋を呼びそうな気配だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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