60歳のボンズ、160キロを打つのは「簡単」 MLB通算762発を放った伝説男の仰天発言「どんなに強く、速くても関係ない」
2025年3月9日(日)7時0分 ココカラネクスト

引退後も歯に衣着せぬ発言が話題となるボンズ氏。(C)Getty Images
レジェンドのサラッとしたひと言に度肝を抜かれた。
発信者となったのは、MLB史上最多となる通算762本塁打の金字塔を叩き出したバリー・ボンズ氏だ。現地時間3月6日に米ポッドキャスト番組『All the Smoke』に出演したレジェンドスラッガーは、昨今の米球界において際立っている球速の高速化を語る中で、「今も100マイル(約160.9キロ)を打てる?」と問われ、次のように切り返した。
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「100? それは簡単だよ」
昨年7月に還暦を迎えた。さらに現役を退いてから16年の時が経っており、100マイルの速球を打つのは、素人的な考えでは「容易じゃない」と考えてしまう。しかし、「簡単だ」と豪語するボンズ氏は、こうも続ける。
「もちろん60歳になった私の身体が球速に慣れるには時間がかかる。でも、打席に行って打つだけだろ? どんなに強く、速く投げられても関係ない。ボールが見えるようにさえなれば、私は打つ」
かつて時代の寵児となった自信があってこその発言だろう。ただ、この発言が単なる「誇張ではない」とする意見も飛んでいる。X上でボンズ氏のコメントを切り取ったパイレーツのアンドリュー・マカッチェンは「俺がジャイアンツにいた2018年、ある試合の前に室内のバッティングケージの近くにいたボンズが、『打たせてくれ』と言い出したんだ」と書き出し、あるエピソードを披露した。
「スラックスとドレスシューズを履いていた彼はケージに入ると、初球にバントを決めると、次の球で大振りしたんだ。まるで鞭が鳴るような音がした。芝生の上で足を滑らせ彼の打ったボールはケージの5フィートぐらい上にあったネットに入ったんだ。
そして、ネットの先に設置してあったテレビモニターが完全に粉々になったんだ。注意してほしいのは、ネットを通り抜けたわけじゃないってこと。ボンズのパワーでネットが伸びて画面を壊したんだ」
様々な逸話を残してきた男の尽きぬ娯楽性。マカッチェンの証言が確かなら、ボンズの言う「100マイルを打てる」発言は、ますます興味深いものになる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]