スーパーGTのシリーズ内におけるレースクイーン呼称は2024年から『レースアンバサダー』に

2024年3月16日(土)14時25分 AUTOSPORT web

 3月16日、岡山県の岡山国際サーキットでスーパーGTの公式テストがスタートしたが、その初日のセッション1終了後、シリーズをプロモートするGTアソシエイションは記者会見を行い、このなかで『レースクイーン』の性別指定撤廃、および呼称変更を発表した。レースクイーンとして親しまれてきた従来の役割、存在意義を変更するものではなく、むしろそれらを継続しつつ、個性や才能を発揮しやすい環境づくりを目的とし、新たに『レースアンバサダー』の呼称が使用される。


 スーパーGTはもちろん、さまざまなレースのシリーズでサーキットを盛り上げる存在であるレースクイーン。その歴史は長く、多くのタレントを輩出してきた一方で、単純にサーキットを彩るモデル業の一環だけではない、レーシングチームの一員として親しまれてきた。


 そんなレースクイーンが国内のシリーズの中でも最も多いのがスーパーGTで、GTアソシエイションではシリーズを盛り上げるエンターテインメントのひとつとしてレースクイーンを考えてきており、その地位向上をはかるとともにに付加価値を高め、さらに同時にスーパーGTの品格維持をはかる目的で、スポーティングレギュレーションに付随するレースクイーン運用規定を定めてきた。


 2024年に向けて、GTAは2月9日にスポーティングレギュレーションの変更を発表していたが、このなかでレースクイーン運用規定が変更されていた。これまで「チームスタッフとは明らかに違うスポンサー企業ロゴの入ったコスチューム、またはそれに類似した衣装を着用し、大会会場でプロモーション活動に従事する『女性』をレースクイーンと規定する(運用規定第1条1.)」とされていたが、今季からは『女性』の文章が『者』と変更され、呼び方については『レースアテンダント(仮称)』とされていた。


 この件について、GTアソシエイションのセールス・プロモーション事業部は3月16日、岡山公式テストのなかで行われた規則変更に関する記者会見のなかで、スーパーGTにおけるレースクイーンの性別指定撤廃と呼称変更に関してのインフォメーションを行った。


 今回の変更の理由について、多様性が求められる現在の社会を鑑み、この性別指定を撤廃。性に偏りのある表現である“クイーン”を含む“レースクイーン”の呼称を変更することになったと発表した。新たな呼称は『レースアンバサダー』とされた。


 GTアソシエイションでは、今後役割、位置づけを以下のとおりに再定義し、レーシングチームにおける監督やドライバー、メカニックやエンジニアたちと同様に、レースアンバサダーも重要な役割をもつ存在であると明確にするという。


レースアンバサダーの役割
(1)ファンや観客との交流を通じ、チームスポンサー企業のブランドや製品の認知度向上に寄与
(2)所属チームの応援団として当該チームのPR活動や認知度拡大に貢献
(3)スーパーGTに参戦するエントラントの一員として、スーパーGTシリーズの認知度向上、ファン拡大に寄与


 今回の名称変更は、従来のレースクイーンの役割、存在意義を変更するものではなく、日本のモータースポーツ業界におけるひとつの文化としてむしろそれらを継続しつつ、それぞれの個性や才能を発揮しやすい環境づくりを目的とするものだとしている。


 また重要なポイントとして、GTアソシエイション発で場内放送、ステージ、公式メディア等で呼称を用いる際は、第1戦岡山以降『レースアンバサダー』の新呼称を使用する予定となっているが、個別のユニット名はじめ、チームや関係者が発信する/用いる際は、GTアソシエイションとして呼称変更の強要や規制はしないということだ。


 個々のユニットに『○○○レースクイーン』等の名称を用い、これをチームや関係者から発信することは構わないということになる。


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