「衝撃的ですらあった」東京Dに響いた阪神ファンの凄まじい声援に米局も感嘆 一方で「あと一人コール」には反発も

2025年3月16日(日)6時30分 ココカラネクスト

普段とは異なる東京ドームの右中間スタンドに陣取った阪神ファン。その声援はカブスのメディア関係者を唸らせた。(C)Getty Images

 球場にこだました熱烈な声援は衝撃を生んだ。

 3月15日、阪神は、MLBの開幕シリーズを控えたカブスとのプレシーズンゲーム(東京ドーム)に臨み、3-0で快勝した。

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 3回から近本光司、前川右京、佐藤輝明に3イニング連続の適時打で3点を先行した阪神は、5回を完全投球した門別啓人からニック・ネルソン、工藤泰成、石黒佑弥、岩崎優と繋ぐ継投策でシャットアウト。カブス打線に反撃の余地を与えない野球で勝ち切った。

 文字通りの快勝劇にあって小さくないトピックとなったのは、右翼席を中心に固まった虎党の大歓声だ。阪神のホームゲームとして行われたため、東京ドームでは普段と異なる位置に陣取った彼らは、贔屓チームの攻撃時に応援歌で後押し。伝統の六甲おろしも声高らかに歌い上げ、凱旋を果たした元広島の鈴木誠也(カブス)が「僕も阪神タイガースの応援を久しぶりに聞いて、やっぱり鳥肌が立つものがあった」と語るほどの迫力を見せた。

 ラッパなどを用いた熱のこもった応援は日本独自のスタイルではある。ゆえに試合を追っていたカブスの地元メディアや番記者からも驚きと称賛の声が上がった。

 試合を生中継していた地元局『Marquee Sports Network』は、阪神ファンの応援を「ユニークな雰囲気を作った」と激賞。「とくに最初の数球の雰囲気は衝撃的ですらあった。カブスが打つ間の彼らは静まり返っていた。しかし、セイヤ・スズキの打席でも拍手を送る程度だったライトスタンドは、阪神のコウジ・チカモトが打席に入ると状況が変わった」と阪神ファンのスタンスに面食らった様子だった。

 また、同局の実況を務めたアレックス・コーエン氏は試合中に「MLBの試合でももっと鳴り物応援が増えればいいのにと思う」とポツリ。「レフトはとても静かですが、ライトはそうではありません」と、虎党たちの声量を心底驚いた様子で伝えた。

 もっとも、9回2死の局面で巻き起こった阪神ファンお馴染みの「あと1人!」コールに対しては、X上で「恥ずかしい」や「わざわざ来てくれたメジャーの球団に失礼じゃないか」といった反発もあったのも事実。ただ、それでも、最後の最後まで声量を下げなかったファンの応援はMLBの関係者たちにとっては好印象だったようである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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