世界で最も市場価値の高いGK6選【2025】

2025年3月25日(火)19時0分 FOOTBALL TRIBE

ダビド・ラヤ(左)ジャンルイジ・ドンナルンマ(中)グリエルモ・ビカーリオ(右)写真:Getty Images

現代サッカーにおいて、GKの評価軸が大きく変わりつつある。かつては経験や実績がものをいうポジションであったが、現在のシーンで最も注目を集めているのは、年齢が若く将来性に富み、なおかつ足元の技術に優れた守護神たちだ。


戦術の進化によりGKもビルドアップの一員として扱うチームが増え「ただシュートを止めるだけでは不十分」という考え方が定着しつつある。加えて、移籍市場では転売価値を見越した若手への投資が活発になっており、ビッグクラブでの実績がなくても高く評価されるケースが目立っている。


今回は『Transfermarkt』のデータをもとに、そうした現代的な評価基準を反映した”市場価値の高い”GK6人を紹介する。今後数年で主役に躍り出るのは誰か。答えはこのリストの中にある。(市場価値と為替は3月24日時点)




マイク・メニャン 写真:Getty Images

2位タイ:マイク・メニャン(ACミラン)


市場価値:約56億5,502万円


フランス代表の正守護神であるGKマイク・メニャンは、近い将来ステップアップ移籍を果たすと見られている有力選手の一人だろう。


フィジカルの強さとメンタルの安定感を備えた実力派GKであり、ここ数年にわたってこのポジションで常に上位の評価を受けてきた。2021年にセリエA(イタリア1部)のミランへ移籍したこと自体が大きなステップではあったが、現在29歳と選手として脂の乗った時期に差しかかっており、さらなる飛躍のタイミングを迎えている。2026年に契約満了を控えていることから、早ければ次の移籍市場で動きがあるかもしれない。




グリエルモ・ビカーリオ 写真:Getty Images

2位タイ:グリエルモ・ビカーリオ(トッテナム・ホットスパー)


市場価値:約56億5,502万円


プレミアリーグ(イングランド1部)のトッテナム・ホットスパーの守護神であるイタリア代表GKグリエルモ・ビカーリオは、昨2023/24シーズンにセリエAのエンポリ(2021-2023)から加入したばかりにもかかわらず、チームが5位フィニッシュする中でリーグ戦全試合に出場するなど脚光を浴びた。


若い頃はイタリア国内で複数のクラブへのレンタル移籍を経験しながら出場機会を待ち続けていたが、イングランドの地に渡ってからはその実力を発揮し、優れた反射神経を持つシュートストッパーとして高い評価を得ている。


今2024/25シーズンは足首を負傷し第12節終了後に手術を行ったが、そこから2ヶ月弱という短期間で驚異的な回復を見せ第25節に復帰し、マンチェスター・ユナイテッド相手にクリーンシートを達成。1-0の勝利に貢献した。復帰後はチームの守備陣に安定感を与えており、その実力を証明している。




ジャンルイジ・ドンナルンマ 写真:Getty Images

2位タイ:ジャンルイジ・ドンナルンマ(パリ・サンジェルマン)


市場価値:約56億5,502万円


16歳で名門ミランのトップチームデビューを果たしたイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマは、若くして高い注目を浴び、その後のキャリアが約束された存在として見られてきた。現在26歳となり、リーグ・アン(フランス1部)の名門パリ・サンジェルマン(PSG)でのプレーも4シーズン目に突入したが、昨シーズンから今シーズン序盤のパフォーマンスにおいては好不調の波が目立つようになっていた。


不安定さが続いたことで、代表戦でもビカーリオに正守護神の座を奪われる時期もあったが、イタリア代表のキャプテンとして現在はチームを牽引している。


PSGとの契約は2026年6月末までとなっており、クラブの欧州での立ち位置を考えれば、さらなるビッグクラブへの移籍が彼のキャリアにとってプラスになるのは間違いないだろう。残留か移籍か。2025年夏の移籍市場を賑わせるのは間違いない。


グレゴール・コベル 写真:Getty Images

1位タイ:グレゴール・コベル(ボルシア・ドルトムント)


市場価値:約65億円


昨シーズン、ブンデスリーガ(ドイツ1部)のボルシア・ドルトムントがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に貢献した選手の一人として注目を集めたスイス代表GKグレゴール・コベル。近年、高い実力を備えたGKを生み出しているスイスだが、その中でも一際評価の高い守護神といえるだろう。


今シーズンのドルトムントはリーグ戦で中位に沈んでおり、夏の移籍市場でチームを離れることが予想される。コベル獲得に向け複数のビッグクラブが動く可能性は十分にある。


的確なポジショニング、鋭い反応速度、そして最終ラインを落ち着かせる統率力を備えており、現代的GKとしての資質が揃っている。27歳という年齢もキャリアのピークに差しかかる時期だ。




ダビド・ラヤ 写真:Getty Images

1位タイ:ダビド・ラヤ(アーセナル)


市場価値:約65億円


プレミアリーグのアーセナルは近年、欧州でも屈指の堅守を誇るチームとして高く評価されており、ミケル・アルテタ監督のもとで守備陣の完成度は著しく向上している。そんなチームの中心にいるのは間違いなくスペイン代表GKダビド・ラヤだ。


DFガブリエウやDFウィリアム・サリバといった選手がラヤの負担を軽減しているのは確かだが、それでも彼自身がチームにもたらしている価値は大きい。


2023/24シーズンの移籍当初、当時アーセナルの正GKだったGKアーロン・ラムズデール(現サウサンプトン)を外し、ブレントフォードから移籍したラヤを正守護神に据えたアルテタの判断には各方面から批判の声もあった。しかし、足元の技術と俊敏なセービング能力は、その批判を沈黙させるには十分だった。また、移籍金は2700万ポンド(約51億6,474万円)とコストパフォーマンスも抜群だった。




ディオゴ・コスタ 写真:Getty Images

1位タイ:ディオゴ・コスタ(FCポルト)


市場価値:約65億円


ポルトガル代表の正守護神GKディオゴ・コスタは、プレミアリーグやラ・リーガ(スペイン1部)へ移籍の噂が浮上しており、ビッグクラブからの関心が絶えない選手だ。


しかし、所属するプリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)のFCポルトは、彼の放出に関して強硬な姿勢を崩しておらず、契約は2027年の6月末まで残っている。彼が代表戦やCLで見せた驚異的なPKストップも記憶に新しく、移籍金が高騰していく可能性は否めない。


2017年にはポルトのBチームでプロデビューを果たし、その後順調にステップアップを重ねて2021/22シーズンには正式にトップチームの正守護神に定着。ポルトガルリーグや国内カップ戦で数々の好セーブを見せている。特に1対1の場面での冷静さと的確なポジショニングは高く評価されており、25歳にして高い総合力を誇る、完成度の高いGKである。

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