野尻智紀「SF23の理想像は見えていない」宮田莉朋「直前に無線トラブルに」【SF第1戦予選後会見】

2023年4月8日(土)11時55分 AUTOSPORT web

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦富士の公式予選が終了し、ポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)、2番グリッドを獲得した宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、そして3番グリッドを獲得したリアム・ローソン(TEAM MUGEN)が会見に出席し、予選を振り返った。


■野尻智紀(TEAM MUGEN)
予選ポールポジション
Time:1分22秒062


「開幕戦でこれ以上ない結果だと思います。新車になりましたが、流れを切らさずに今年も戦えるのかなという……手応えまではいかないですけど、そういったものが感じられる予選になったと思います」


「あとは、今日のような予選フォーマット(45分間の計時予選)ではやはり、最初の合わせ込みがすごく難しく。それぞれの(クルマやドライバーが)持つ力を本当に発揮しているのだろうか? という、疑念はあるのですけれど、そういったことを踏まえても、一番前なので。しっかりと今日のレースをこの順位(トップ)で終えられるように繋げるしかないかなというところですね」


「また、最後の予選アタックの際には結構混雑していましたけれども、やはりこの22台で予選を同じタイミングでやるにはもう少し、GPSを使ってアタックしている車両がどこにいるとか、そのような運営面での改善がないと22台でそれぞれのベストのパフォーマンスを、その瞬間に発揮するのは非常に難しいことなんだなというのはよくわかりました」


「少し僕も最後、誰がアタックをしてして、誰がアタックしてないのかがよくわからないような、すごく混雑しているところに入っちゃったのですけど。そういった混雑の中でも、もっとわかりやすいようにしていかないと、僕らにはその情報はすごく遅れて到達してくると思うので、瞬時にそういった情報を、僕らがわかるようになれば、いろいろな予選方式も考えられるのかなっていうところで、そういった改善もしながら、もっといろんな方式を探っていければいいんじゃないかな、と思いました」


「(SF23で富士を走った感触を問われ)正直、それなりに大きな違いは感じています。ただ、タイヤのこともありますので、タイヤも結構違うなというのもあります。そのなかで何がどうとか今は判断できないです。それくらい、僕らも何もわかっていないという感覚です。次、セットアップを変えたら何が起こるのかがわかりきっていませんし、まだ正解というかこのSF23の理想像が見えていないという感じですかね」

2023スーパーフォーミュラ第1戦富士 野尻智紀(TEAM MUGEN)


■宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
予選2番手
Time:1分22秒108


「まず予選が始まる直前に、自分の無線がトラブルだと発覚して。セッションが始まった瞬間にピットを出たかったのですけど、それで少しピットを出るのが遅れてしまいました。予選を振り返ってみると、同じトヨタ勢の何台かも、それぞれ問題が発生してピットに入ってと、予選は順調じゃなかったです」


「今日の予選は45分間の計時予選セッションでしたけど、実際に僕が予選をしっかり始めることができたのは残り35分とかそこら辺です。そこが本来の予選開始くらいの感覚で始まって、なので結構バタバタしました。今回はノックアウト方式と違ってニュータイヤも何セットも入れられる中での予選だったので、多分、たくさんニュータイヤを入れたもの勝ちのような予選にも見えましたしね。あとはウォームアップとアタックラップをクリアラップで走れたもの勝ちなところもあったので、そういった部分も含めて結構展開というか、流れがすごい悪いところでの予選スタートでした」


「ただ、最終的に2番手で終えれましたし、結果的に僕はトヨタ勢トップのポジションにいます。後ろがまたホンダ勢なのですけど、フリー走行のない中で準備してきたことがそれなりに結果に残っていると思います。決勝に向けてもこの順位から上がれるように、引き続き頑張りたいと思います」


「(SF23で富士を走った感触を問われ)なんもわからないっすね……(苦笑)。わからないですけど、タイムを見ていると去年よりは明らかに速いので、エアロ、ダウンフォースの部分はSF19とSF23で違うんだなと、この短い時間でわかった部分はあります。ただ、そもそものクルマがどういうふうに動いたら速いとか、タイヤも(今季から)カーボンニュートラルに対応した新しいタイヤなので、雰囲気が違うようにも感じています」


「変わっている部分がクルマだけではないので、いかんせんどこが変わってどこが速くなり、どこが遅くなったとかはわかりきっていません。そこはみんな同じ状況だと思いますし、だからこそテストからこの予選も勢力図がガラッと変わっているので、観ているお客さんたちは楽しんでいただけてるのではないでしょうかね(苦笑)」

2023スーパーフォーミュラ第1戦富士 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)


■リアム・ローソン(TEAM MUGEN)
予選3番手
Time:1分22秒266


「僕にとっては非常にストレスの多い予選だった思う。事前の練習もなく、このトラックで走ることは初めてだったからかなり緊張したね。だから最初はロングランというか、フリー走行のつもりで8〜10周走ってこのトラックに慣れることを最初の目標に置いたんだ」


「それを経て、ニュータイヤに履き替えてからアタックを始めた。ずっとベストは1分23秒9あたりで、かなり遅いラップだったけどね。僕も何が何だかわからないまま、とにかく走り続けた。でも最終的に3番グリッドを獲得することができた」


「だから、とても嬉しく思っているし、本当にチームに感謝したい。やはりチームが素晴らしい仕事をしたからこそ、ポールポジション(野尻)と3番手のポジションを獲得することができたと思うしね。本当に素晴らしいクルマだった」


「(SF23で富士を走った感触を問われ)僕は前のSF19に鈴鹿でテストした際にしか乗っていない。それに、とにかく今日の予選に関してはできるだけ速く走ることしか考えてなかった。クルマがどうとかは考えている余裕もなかったし、もうとにかく飛ばしてトラックに慣れることが大事だったからね」


「ただクルマのバランスは非常に良かったと思う。クルマのバランスだけは意識しながら走っていたのだけど、今まで走らせてきたFIA F2よりもずっと速いクルマに違いないよ。とにかく速い。ずっとそう感じながらステアリングを握っていた。繰り返しになるけど、チームには本当に感謝したい」


「ほとんどセッション中にセッティングを変えることもなく走らせることができた。それはTEAM MUGENがこのクルマのことをよくわかってる証明だと思う。いいクルマを与えてくれて本当感謝しているよ」

2023スーパーフォーミュラ第1戦富士 リアム・ローソン(TEAM MUGEN)

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