バルサ幹部6名辞任で内紛騒動…元副会長は内部での横領告発、クラブは汚職否定

2020年4月11日(土)5時59分 サッカーキング

バルセロナの内紛騒動が表面化 [写真]=Getty Images

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 バルセロナは10日、エミリ・ルソー副会長などクラブ幹部6名による辞表提出を受けて声明を発表した。

 スペイン紙『La Vanguardia』が9日にクラブ幹部6名の辞任を報じた。同紙によると、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長はクラブの取締役会の再編成に着手し、忠誠的ではない副会長のルソー氏とエンリケ・トンバス氏、役員のシルビオ・エリアス氏とジョセップ・ポン氏の4名に対して辞任を勧告していた模様。その4名に、マリア・テシドール氏とジョルディ・カルサミリア氏の役員2名も加わり、合計6名がバルトメウ会長の方針に反発し、連名で辞表を提出したという。

 6名は共同声明で、「未来に向けた重要な課題、特にパンデミック後の新たなシナリオについて、クラブ経営の方針や基準を変えることができないと判断してこの決断に至りました」と新型コロナウイルスのパンデミック下でのクラブ方針を疑問視。

 外部企業と契約してSNSで所属選手やOB、次期会長候補者らに対する批判的な投稿を拡散させていた疑惑についても言及し、「メディアを通じて知った、“バルサゲート”として知られるSNSでの事件への不満も強調したい」と工作疑惑について批判。「調査結果が出れば、責任の追及と補償が行われることを求めます」とコメントした。

 そして、「クラブが可能な限りベストな方法で運営され、当面の重要な課題に対処するために、可能な状況になればすぐにでも選挙を行うことを勧めます」と会長選挙を行うことを呼びかけた。

 さらに、スペイン紙『マルカ』によると、ルソー氏は地元ラジオ局『RAC1』のインタビューで、「SNSの件は汚いものだ。私は誰かが横領したと考えているが、誰かはわからない。取締役会の誰かではないとは思う」とSNS工作疑惑に関してクラブ内部で汚職があったと発言した。

 これに対してバルセロナは10日にクラブ公式サイトを通じて、「エミリ・ルソー元副会長がメディアのインタビューで行った深刻かつ根拠のない告発を受けて、クラブは汚職と表現されるような行為を断固否定し、いかなる法的措置を取る権利を持っています」との声明を発表。

 SNS工作疑惑に関しては、「SNSにおけるモニタリングの分析については、広範囲の独立調査の対象となっており、現在も進行中で、いかなる結果もまだ出ていません。調査が始まって以来、クラブは求められた情報を全て提供しています」とコメント。

 そして最後にクラブ幹部6名の辞任については、「バルトメウ会長が提案した取締役会の再編成によるもので、今後数日で完了する予定です」と予定されていたことだと強調。「(再編成は)現在の公衆衛生上の危機を乗り越え、クラブの将来に備えるため、そして経営プログラムや戦略計画を完了させるために必要な対策です」と説明した。

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